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狙撃者カジとスナイパーライフル  作者: 水猫と火鳥
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ステータス

先生の能力は…機会があれば書きます。。

Fランクは例外もいいところ。今まで一人も出てこなかったらしい。その能力は底辺。


「ちょっと比べてみようか...」


勇者たち、召喚された学生たちには一人に一部屋与えられていた。Fランクの俺も例外では無い。周りからの視線は冷たかったような気がする。異世界に来たばかりのはずの仲間ですらも俺を若干見下しているような感じだ。


「見ようと思えば見える...お、出た。」


見ようと思えば視界にはステータスが表示される。


「分かりやすくなってんなー、これ。」


梶 彰

Lv,1


HP :12

MP :8

DEF :10

ATK :18

SKIL:Non


HPは0になると死ぬ。わけではないらしい。攻撃を数値化して、HP12ポイント分はこのステータスがある程度守ってくれるらしい。それでも痛みや傷がつかないとか治るわけではないとのこと。これらの説明はこの世界のお偉いさん?に聞かされた。


「確かSランクには3桁後半もいるんだっけか。」


異世界転移時は全員レベルが1。例外は無い。ランクが高いほどそのステータスも高い。それに加えて個体差があるからいろんなタイプがいる。中には一部ステータスがSランクを上回るAランクとかもいたそうだ。


「全部聞いた話だけど。」


他の人と顔を合わせづらい。間違ってSランクに話しかけたら馬鹿にされるだろ、たぶん。


「スキルツリーの方は、と。残念...」


スキルツリーは一つの丸からピョコッと3つ線がでていた。その先にまた丸。そこには到達していないのでまだ灰色である。これで固有スキルを獲得したり、特殊魔法を覚えることができるそうだ。Sランクはまるで気の根っこみたいなんだそう。


「先が思いやられるなぁ...」


梶彰はそんなに絶望していない。なぜなら待遇が他の生徒と変わらないからだ。こういう時、使えない勇者はサヨウナラが多かったりすると思うのだが、そんな事はなかった。少し安心しているのだ。


「優しかったし、かわいかったし...」


後半はボソッと言った。アリスさんの事である。髪は銀髪で透き通るような青い瞳をしていた。


「女神代行じゃなくて女神なんじゃない?あの人」


Fランクは例外である。というわけで少し前呼び出しをくらった。戦力外通告かと思った。


「カジさんでしたよね?」

「あ、はい。」


アリスさんと俺と二人である。個室で。二人きりという状況と戦力外通告されるかもという緊張が俺を襲う。

まぁ扉の外に護衛はいるはずだが。


「私達はFランクというものを見たことがないんです。それで、あなたをお呼びしました。王国の記録にFランクについての記載は全くありませんでした。それでいろいろお聞きしたいのですが...」


いろいろ聞かれたというか教えられたというか。ステータスの見方と効果、スキルツリーやレベルの仕様、初期スキルと固有スキル。


「ステータスはこんなかんじでした。スキルツリーは一つの丸から3つの丸に繋がってて...そのあとはなにかに繋がっている様子はないです。初期スキル?はないですし、固有スキルも見つからないですね...」


「そうですか...初めての事です、対応は慎重にしなければなりません。そして、あなたのステータスは...はっきり言いますと、かなり低いです。」


「...はい。」


「あなたには転移時に発生するアイテムを渡しておきます。自分にとって有用なアイテムがそれぞれに発生しますので、あなたの身を守る役に立つと思います。」


そういって彼女は部屋の外から騎士をよびだす。

その騎士は大きなケースを持っていた。


「これがあなたのアイテムのようです。大きいですね...」


騎士も重いわけではなさそうだが、両手で持たないといけないくらいデカい。


「開けてみてもいいですか?」


一応許可を取る。


「あのたのものです。構いませんよ。その、安全のためにアイテムを一時回収させてもらったことはごめんなさい。」


「あぁ、いえ、大丈夫ですよ。それじゃ、開けますね。」


カチャッと左右に二つずつ付いたロックを外す。息を飲んで騎士と女神代行がのぞいている。そして開けるとそこには...


「なんだこれ...」


思わず言ってしまった。丸い拳大の金属だろうか。それがケースの中にはいくつもはいっていた。

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