表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

転生する国 【プロローグ】

 


 来世は商人に生まれたい。


 馬車に乗って、色々な風景を見て、色々な町を見て、色々な人を見て、その地、その場所で旅費を稼いで自由に旅をしたい。

 外には綺麗な草原が広がってるみたいだよ。

 訊いた話ではさ、そこには「キャロキャロ」と鳴く鼻の曲がった黄色い鳥がいるんだ。

 朝、眩しい日差しが、僕たちの馬車を照らすんだ。

 そんで、そのキャロ鳥が馬車の上で夜明けを知らせて、僕たちを起こすんだよ。

 まだ眠いけど、商人の朝は早いから仕方ないね。頑張って起きるんだ。

 草にくっ付いた朝露がさ、朝焼けを反射して、地面が宝石みたいに光るんだ。

 想像しただけでも凄い!

 そんで、なんだか陽の眩しさがくすぐったくって、僕たちは一緒のタイミングでくしゃみをするんだよ。

 クシュンって!

 そんで二人で笑って、朝を迎えるんだ。

 どうだい、サシャ。

 僕と二人ならきっと楽しいよ。

 大丈夫、僕がサシャを守ってあげるから心配しないで。

 今までだって、そうだったじゃないか。

 だからね、ほら、もう怖がらなくたっていい。


 来世は、希望に満ちてるんだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ