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第十話 You're into me

「手に負えなそうだな」

 刀哉とうやくんに最近声を上げて泣いたことあがあるかと質問をしたら、あんはいつも泣いたり怒ったりしていそうだと苦笑された。


 刀哉くんと私は今日封切りされた映画を見に来ている。

 案の定映画館はとても混雑している。


「俺にもたれかかってていいよ」

「ありがとう」

 映画の列に並んでいる私は、刀哉くんのかたわらで彼女にふさわしく見えるだろうか?


「どうして顔そむけたの?」

「え・・・」

 刀哉くんは顔を伏せたまま、いきなり杏がはにかむからと言って私の頭を軽く小突いた。


 刀哉くんは普段自分の感情を表に出さないので、私の勝手な先入観からあまり本心を話してくれなそうだなと思っていたのだが、ときどきありのままの気持ちをぼそりと言ってくれる。


「刀哉くんの隣にいると、私すっぽり隠れちゃうね」

「俺、デカすぎるかな」

「全然」

 刀哉くんも自分と同じような所在無い不安をかかえているのかなぁと思うと、彼のことをますます愛おしいなと思った。


「ハッピーエンドだといいね」

「何が?」

「この映画」

「末永く幸せに暮らしましたってヤツ?」

 私は口の端を緩ませると、そうそうと言った。


 刀哉くんとお知り合いになった当初は、二人の関係になんとなく危うさを感じていたのだが、最近では少し自信がわいてきた。


「ねえ、幸せ?」

「・・・。どうかな?」


 わざと気の無い返事をする刀哉くんに私にはわかると思いきって言った。

「あなたは私にハマっています」


 刀哉くんは珍しくははっと笑うと、何それ、占い?と言った。








分析してみました~

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