表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜紅 朱理の叛逆〜  作者: くしくし
1/5

序章


2040年、3月15日 午後11時。

その日は天気が悪く、大雨が降っており、雷がところかしこで鳴り響いていた。


「・・・蒼助お兄、ちゃん。」

綺麗なセミロングの黒髪を雨にうたせながら、10歳程の少女は5つ年上の男、蒼助の腰に顔を埋め、今にも泣きそうな顔をこらえながら、必死に声をだした。


「私は、これか、らどこにいく、の。」

少女の悲しそうな質問に対し、男は必死に笑みを浮かべ答えた。


「安奈ちゃん。これからは、僕たち2人で生きていこう。朱理の分まで、僕たちが!」


蒼助は答えると、安奈の手を引き、闇の中を歩いて行った。


ーー

ーーーー

ーーーーーー


2045年、4月18日 午前10時。


世界の人口が減少の一途をたどり始め約30年。

今では世界の総人口は30億人にまで減少した。

僕のいる日本でも同じく人口は減少し、他国の移民を多く取り入れることでどうにか成り立っている状態だ。

人口減少に歯止めをかけようと、世界中の国々が技術革新、とりわけ〈長寿命〉の薬の開発に力を入れている。


日本も技術革新に躍起になっている国の1つだが、日本は〈長寿命〉ではなく、〈食料の無限増産〉に力を入れている。

移民の受け入れを積極的に行うことで国として、どうにか成り立ってるが、島国ということ、そして他国のとの貿易が減ったことによる食料不足が最も懸念されているのだ。


そして何より、この30年程で人口が半数以下にまで減った最たる要因、それが、第三次世界大戦である。

大戦が始まった理由はいたってシンプルだ。

いつの世も世界を我が物としたいと願うものがでてくる。そうして大方、その者は世界を荒らすだけ荒らし死す。


そう。この物語は世界大戦の末、人口減少に歯止めが効かない世界で、日本を、世界を相手に戦いを挑む暁蒼助あかつき そうすけの物語である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ