表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
繰り返される終焉  作者: 鹿倉 蒼
2/5

とある日の朝

眠い。

俺の脳内は、その一言で埋まっている。睡眠時間を削ってまで行った訓練の所為だろう。横になれば数秒で眠れそうだ。

「ねぇ主、今日は学校じゃないの?」

カノンの言葉は俺のやる気を一気に削ぐ。学校がある事を忘れ、体力の限界まで訓練を行っていた数時間前の自分を呪いたい。

「はぁ〜」

嫌な気分のまま、カップに残っているコーヒーに口を付ける。


「話聞け! バカ主‼︎」


魔力で増大された怒声が俺の耳を打つ。あまりの衝撃に、口の中に含んだコーヒーを吹き出す。

「ふにゃ!!」

吹き出したコーヒーは前にいたカノンにかかってしまった。

「あっ、ごめんな、カノン」

そう言ってタオルを渡そうとした。だが・・・

「地獄の火焔!」

カレンの魔法によってカップが蒸発した。ついでに、その中に入っていたコーヒーも。

「復元」

簡単な魔法でカップを元に戻す。

「絶対零度の封印」

何も言えねぇ、カップを封印しやがった。

「馬鹿」

そういうと、カノンは魔力を纏って体に付いた水を蒸発させる。

「今日は学校なの?」

二度目のその質問に俺は頷く。

「一緒に行ってもいい?」

「なんで?」

「暇だから」

「ダメだって言ったら?」

「家を凍結」

「そこまでしてついて行く理由は?」

「主の学校での様子を観察するため」

「必要無い」

「私にはある」

そこまで言うと、カレンの周りに濃い魔力が

練られる。

「わ、分かった、今日だけだぞ?」

「やった!」

カノンはそう言うと、着ている服を学校の制服へと変化させた。

「ねぇ主、これ似合う?」

「お前、馬鹿なのか? 学校に使い魔は制服で来る必要は無いぞ」

そう言うと、カノンは肩を落とし元の服へと格好へと戻す。

「無駄なことをした」

そう言ってちょっとむくれる。

「まぁ、そう言うな。早く行かないと遅刻するぞ」

「うん」

俺はカノンと共に家を出た。

「さて、学校に行きますか」

これが二話目です。まだまだ続くのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ