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村を調べます

遅れてすみません。

来週には投稿のペースは一定にするつもりですので。ご容赦を

「ぬおぉぉぉぉっ!?」

「ア゛ァァァァァァァ!」

「うぉぉぉぉぉぉ! 危ねぇ!」


 俺が叫ぶと同時にゆっくりだが全力で腕を振るってきた村人ゾンビ。やはりゾンビってのは遅いのが定番なのか……いやでも最近のゾンビは雑魚なのにすげぇ速いって聞くからな、あれは映像だけか。


 普通に避けて俺は退散した。勝てるわけ無いだろバカ野郎が。

 逃げ出した俺は無の外まで走る。ゾンビはやっぱり遅かった。


「なんでゾンビがいるんだよ」

「ご主人様、どうなりました?」

「い、居なくなりましたか……?」


 服のなかからツルンと飛び出し地面に降りるサイゾウとユリはプルプル震えている、俺だってビビるわ。

 今は安全であろう村を囲むように存在する柵に身を潜めている。柵は俺一人でもちゃんと隠れられる程に太いので安心だ。

 原材料は恐らく俺達が来た森からかな、あの森の木太いし。


 でも柵がこんなに太くて良いのか? 敵とか来たら面倒だろう。いや、これはこの村が普通の村ならの話しか……ゾンビ居るんですもの。


「さて、俺は強烈に帰りたいんだけどどうする? と言うか殺っちゃって下さいよサイゾウさん」

「無茶言わないで下さいよ! 触りたく無いです!」

「わた、私もちょっと……」

「えー……」


 護衛とは何なんだいったい。しかしどうしたものだろうかとふと顔を上げで村を覗く。ゾンビは着いてきてはいない様だ。


 ここから森に戻るにしても時間がかかるし絶賛迷子中なので森に入っても戻れる自信がない。森の中に入っても視界が悪く、魔法を使って灯りをつけてしまえばそれに気づいた魔物に襲われる危険性もある。


 かと言って村に入ればゾンビとのお見合いは避けられない。そもそもなんで村にゾンビが居るんだよって話だが。

 それにあの1匹だけなんて希望は無さそうだし、まだいるんじゃないかな。そもそも生存者が居るのかって話。


「でもここ森に近いし、ゾンビが森に入ってくる可能性もあるしそうなると嫌だろ? 兎に角原因くらいは調べなきゃだ」

「うーん、ご主人様がそう言うなら」

「……頑張ります」


 俺だって帰りたいわ。でもしょうがないじゃん、今から帰るのもくたくたな俺には無理です!

 

 重たい腰を上げ、サイゾウとユリは服の中に入ってもらう。側に居てもらう事も考えたが森での前科があるので離れないで貰おうと言う算段なのだ。

 

「流石に離れないですよ! こんな所で!」

「私も、無理です……」


 どうやらゾンビの姿がショッキングだったようで寧ろ嬉々として服に潜り込んで行った。

 これなら奇襲を仕掛けることもできるだろうし利害の一致だ、そうと決まればいざ行かん。



 ……ふむ、どうやらさっきのゾンビは何処かへ行ってくれた様だな。

 

 俺は今、先程ゾンビに話しかけてしまった場所まで戻ってきている。

 今居るところのおおよその位置は村に入ってすぐの所だ、村はまだ奥に続いている。


「まだまだゾンビがいるかもな……」

「そう言うのやめてくださいよ」


 サイゾウが服の中でプルプル震えている。正直に言うと真正面から目もあった俺の方が出会い頭のインパクトが強いんだけどね。

 でもそこは最近の技術で作られたリアルな映像やゲーム等でグロ耐性はそこそこだ。3Dだって見たことあるし。……ただし、腐敗臭つきの4Dだとは思わなかった。


「ゾンビやだ……お化けやだ……」


 ユリの方はブツブツ何か言っている。所々聞こえているので此方の方が怖いわ、スライムにお化け怖いとかあんのか。

 

 家と家の間をこそこそと移動しながら奥を目指す。だってこう言うのって奥に何かあるもんだよね、ボス的な。

 でも家と家の間が畑等で感覚が広いので隠れて移動しているのって無意味ではと思っている俺が居たりする。


「うーん、他にゾンビは見当たらないな」


 どうやら杞憂だったかな? だとしたらゾンビ1匹に村人が全員いなくなるなんてあり得ないよな? やっぱりこの村には何かあるのかね、解決とか実力的に無理なので知りたいこと知ったらトンズラしますけどね。


 あれ、そう言えば家の中とかって覗いてないな。人の家覗くとかこの現代社会じゃ考えることもないので忘れてたな。

 普通に村人がいるなら人影何て見えるだろうし、それで確認すればあのゾンビが異常だったという結論になるし。


「はいはい、お邪魔しますよーっと」


 中は……やっぱり田舎っぽいな、日本の古民家見たいな作りだ、もしくはそれよりショボい。米とか食べる風習も無さそうだし……米があるかは知らんが。

 台所の様な場所はちょっとした調理器具の様なものが置いてあったりするがこれと言って珍しい物もないかな。


「ご、ご主人さん……横……」

「ん?」


 横? いったい何が……。


「ア゛ァァァァァァァ!」

「うそん」


 またしてもゾンビだ。両腕を振って襲いかかってくる。転がる様にして何とか避けることが出来たがしくじった。

 家の中に転がり込んでしまい、外に通じる道が塞がれた。


 後、何でここにもゾンビがいるんだよ! しかも民家の中って!

 横に居たと言うことは俺が体を少し民家のドアから出した状態の時には既に居たと言うことだ、全然気づかなかったわ。


 ゾンビは叫びながらも緩慢な動きで俺に接近してくる。これなら横を通り抜けて外に出られそうだな。


「おっと」


 またしても両腕を振っての攻撃を後退することで避ける。どうやら同じ攻撃しか出来ないのだろうか。

 挫けずに接近してくるゾンビ、ここは俺の魔法が火を吹くぜ。


「【暗転】!」


 一瞬だけだが視界を奪う最下級闇魔法の【暗転】を使い、目で見てるのか分からないが目眩ましをして横を通り抜けて外へと出る。

 因みにこの【暗転】、デフォルトがタコが墨を吐く様な感じですちょっとギャグ要素が強い。


 民家から飛び出した俺は少し安全そうな場所を探しつつ隠れもせずに走り回る。


「いやー、まさかあんな所にもゾンビが居たとは……マジで帰りたい」


 冷静になって考えてみればスッゲェびっくりする内容だよな、いつの間にか隣にいるとか。

 あれ? なんでサイゾウは気づかなかったんだ? もしや気配を察知する能力は無いのだろうか。


「サイゾウ、察知はできなかったのか?」


 聞いてみるが返事が帰ってこない。服の中に居ることは感触で分かるんだけどな。

 そういや、警告したのはユリだったな、なぜに?


「ご主人さん、サイちゃん……気絶してます」

「へ?」

「多分気がついては居たのですが……ゾンビを見たときにショックを受けたようで……」

「マジでか」


 まさか此方が苦労しているのに一人だけ夢の世界に逃げるとは、サイゾウ……お主中々やりよるわい。

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