空前の大ブーム
いやホラ、時間が経つと色々変わるじゃない?
色んな設定とかが涌き出てくる訳で放出しないとパンクしそうになるので……。
表現は下手で書き終わったら速攻で投稿している作者でございますが、たまに読み返しておかしいところがあったら修正します……たぶん。
ユキムラや十勇士達に至っては半無限増殖が可能ではあるが、召喚していない魔物、つまり族長やミスト達なんかは1度死んでしまうと復活は出来ないと言う最大のデメリットが存在する。
もちろんダンジョン支配下に置けば復活は可能になるのだが、そうなるとダンジョンに入ってくるDPの量がほぼ0になってしまうのだ。何か抜け道の様なものは無いのだろうか。
今考えてもそれは仕方ない、権限が解放されれば何かしら壊れた性能になっていくだろう。と期待していきたいな、なんてね。
「クロト詰まんないこと考えてないで【魔物化】してきなよ」
「何で分かったし」
ちょいちょい俺の意図を汲んでくるラビィではあるが、大体下らない事を考えてくるとき限定の察しの能力だ。無駄である。
とはいえ、本当に【魔物化】は早めにやっておかなくては死体が腐ってしまうのだ。そこから【魔物化】すると臭いがかなりキツイ、ミスト直属の陽気なゾンビ達は無臭なんだけど違いは何だろうか。
当然失敗例は存在する。後でやっておこうと思って放置していたら大分腐ってしまい、魔物にしても能力も劣化しており戦力にはならなかった。DPも低かったし、申し訳ないがAランク冒険者の餌食になってもらいました。
こうして考えると残酷になったものだと思うが、もうそこは割りきるしかないと思う。1歩間違えれば速攻で死んでしまうからな、他の奴等は所詮は他人なのだ。
「とか言い聞かせつつ、【魔物化】!」
ふむふむ、四人パーティーの冒険者ゾンビの総DPは240か、まぁ普通だな。
冒険者のランクによって魔物化したときのDPが上下するのだが、あのAランクの冒険者達はゾンビ化させるとどうなるのか気になってきた。いや、怖いから2度と来ないで欲しい。
「よし、君らは迷宮エリアで徘徊だ!」
命令を出すと唸りながらも敬礼をし、遅い足取りで、時に足を引きずりながら村エリアから去っていく。
足を攻撃して使い物にならなくさせたから足が悪いんだろう。ラビィめ狙うなら心臓にしてくれよ、俺の見てないところで頼む、吐くから。
「さてと村エリアにまで来たし、皆の様子でも見るかね」
とは言ってもこの半年でダンジョンの規模は大分大きくなっている。大体3倍位には。
村エリアだけでも10層はあるのだ、そう考えるだけで凄まじいことこの上ない。やった俺が言うのもあれだがダンジョンする気ないなと思う。
「お、マスターじゃねぇか!珍しいな!」
「こんな所でどうしたでごわす?」
「オヤビン、お疲れさんでさぁ」
村を見て回っているとホブゴブリン、オーク、コボルトの族長トリオが広場で何やら話し合っている様でこっちにも気がついた。
コボルトの方は半年前にやってきてからと言うものの、全員とあっさりと打ち解けあい、特に上に立っている立場のホブゴブリンやオークの族長達との仲がかなり良い。
魔物達って種族が違うのに無意味にいがみ合ったりしない様で、結構驚かされる。
人間はスゴいぞ、同じ種族同士で絶え間ない喧嘩をするのだから……末恐ろしい。
「そうだ、オヤビンに相談してみるのはどうでさぁお二人さん」
「お、そうだな。マスターにも聞いた方が良いだろ」
「何せ一番トップでごわすからなぁ」
3匹は口々に話す。
「何の話だ?」
「子供達の話でさぁ、後住み分けとか」
「あー」
なるほど理解した。
村エリアがなぜ10層もあるのかと言う話だが……実際にはダンジョン全ての層は既に50を越えているのたが。
魔物の数がこの半年で急増してしまった。ほぼ倍と言っても良いだろう位には。
まぁ原因は分かっている、魔物達が生きてきた環境が大幅に改善された事にあるのだろう。
元々ゴブリン、オーク、コボルトって言う種族は繁殖能力が高いとか言ってた気がするしラノベでも大体そうだな。
繁殖能力が高い魔物が増えすぎて魔物で溢れ返る話なんてざらにある、鉄板と言っても良い。
環境改善の方だが、ダンジョンは冒険者が来ない限りは安全地帯と言っても良いだろう。それに俺がたまにDPで食事なんかを出したりするわけで栄養は十分に取れる。
そもそも繁殖能力が高いと言うのは過酷な環境でも種を少しでも残すために繁殖していくのだ、それが安全になってしまえばより増すと言うものだろう。
日本の様に平和すぎて少子高齢化するって言うのもあるがここの魔物はそんなことはなかった、むしろ拍車をかけた。
ホブゴブリン、オーク、コボルト達の繁殖力は思ったよりも高かった。コボルトが増えてからは出産ブームかの如く全員が子作りをしてしまい、各家庭に2、3匹は子供がいる。
そして成長も早い、ゴブリンは半年程たてば立派に大人として認められるし子作りだって出来る様になるみたいだし、オークに至っては子供の段階で大人よりも一回りは小さいが殆ど成体に近い。
コボルトは普通に犬や狼位と同じくらいの成長速度らしいがそれでも早いと思うが、数が1番多いので微妙に助かった。
さて、ゴブリンについてだが、半年で大人と言う事だ当然ながら配偶者をみつけると言う段階があるし結婚もするわけで……。
あれは凄まじかったな、あの悉く俺にハナクソ着けてくる子ゴブリンが結婚かぁ……時の流れは残酷だ、いかんいかん、まだ1年しか経ってないぞ気分は10年経ってる感じになってる、正気に戻れ俺!
あぁ、後ダンジョンが出来て当初からいてもう大人に分類されたゴブリン達だが、進化している。いや、進化させたと言うべきだろうか。
これはユキムラからの提案で戦力は少しでも多い方が役に立つと言われ、任せたのだがこれが酷かった。
まず広場に進化させる予定である子ゴブリン達を集め、俺がこの世界に来てから見つけた怪しげな進化の実と名付けた実を一斉に与えると言うものだ。
実際食べたゴブリン達は苦しそうに呻き声を上げ、涎や鼻水等を撒き散らしてしまい思わず止めようとしたのだがユキムラ達に邪魔された。
そこから時間をかけ、暫くするとゴブリンだった子らはホブゴブリンに進化することになり喜んでいたのだが、落ち着けさっきまで苦しんでいただろと思ったね。
その後、オークやコボルトも巻き込む阿鼻叫喚となったが今は記憶を封じておくことにしよう。
ともかく、空前の大ブームのせいでダンジョンの拡張を余儀なくされた訳だがぶっちゃけそこは良いんだよ? 子供が出来ることは大変喜ばしいしな、DPにもなるし。
階層増やすのも目的の1つではあるからな、ただそこで問題になるのが住み分けの話だ。
子供は非常にデリケートな状態とかなんとかで今は種族によって分けて住んでいるのだがやはり早めに色んな種族と交流を持つのも大事じゃないかと言う話にもなっている。
「やっぱり小さい内から他の種族にも慣れてた崩壊良いんじゃねぇか?」
「しかしデリケートでごわすからな、喧嘩の可能性もあるでごわすよ」
「ゾンビなんて見せようもんなら、トラウマになるかもしれやせんね」
賛成1、反対2と言うところかな。
確かに同年代だからと言って誰もが仲良くなれる分けないと思うしな、親と言うのは子供に謎の期待を寄せてお隣さんの子供と遊ばせようとしてくる。
今思えばあれはただ追い出そうとしているだけだなと感じるが、それはまぁ置いておこう。重要じゃないしな。
「そんでマスターの意見が聞きてぇんだが」
「そうだな……まだ住み分けて置いて時々各村でイベントん興してそれに他の種族が参加するってのはどうだ?」
祭りなんかで色んな種族を呼べば賑やかな雰囲気に紛れて種族間の抵抗も少なくなるだろうし、もしかすると友人が出来る可能性だってあるからな。良いぞ祭りは。
「なるほど、それで子供達がまた遊びたいって言い出せば遊ばせて少しずつ近づけさせようって事か」
「仲良くなればいっそ近くに住んで交流を深めるなんて事も出来るしな、どうだ?」
「えぇ、オヤビンの意見は正しいと俺は思いまっせ」
「ワテも賛成でごわす」
「決まりだな」
随分あっさり決まったな、さてはお前ら本当は何も考えてなかっただろ?
「「「……」」」
スッと目を逸らす3匹、ダウトである。
「まぁ何にせよ、ちゃんと種族の事を考えてくれてるようで安心したよ」
「何言ってんだよマスター、族長としての務めだぜ?ふざけるわけないだろう」
「そうでごわすよ、子らの未来を願うのがワテらの仕事でごわす」
「これからも良い繁栄をって奴でさぁ、これもオヤビンのお陰でっせ」
ふむ、ここまで面と向かってお礼を言われるとどことなく恥ずかしいので止めて欲しいんだが、悪い気はしないな。
「あ、マスター。まだ相談したいことがあるんだが、時間は大丈夫か?」
えーと、この後の予定は……特にないな。
暇だから様子を見に歩いてた訳だし、話くらいは聞いても良いだろう。
「大丈夫だ、話ってなんだ?」
「良ければだが、俺達に名前をくれないか?」
……ほう。
全く、誰だ20話で章を区切ると言う縛りを足してきた阿呆は!(目をそらしながら)




