???の話
やぁこんにちは、台風に飲まれて大量の更新が留まりそうだよね。
そんなときはこの小説を読みましょう!そして読み返しましょうなんどでも!
さぁ皆大好き○○の話、おまけに100話目だ!
皆様のお陰ですありがとうございます!
思わず目を閉じてしまう程の極光を浴び、気がつけば知らないところにいた。
「よし、成功だ!」
真っ白い空間、だが眩しさは感じない場所、そんな何も無い所で僕に話しかけてくる者がいた。
空間と同じように真っ白な服装、それよりも目立つのは砂金を思わせるような金髪に碧の瞳、どうみても小学生程度の身長だ。ちょっと生意気そう。
「えーと、どちら様?」
「おっと失敬、僕は……神とだけ伝えておくよ」
「帰っても良いですか?」
こんな小さい内から神と言い出すとは、時代なのかもしれません。
「ちょいちょい、ふざけてないから。証明して見せよう」
そう言うと自称神は手のひらを掲げ天井に向かって光の柱を生み出し天井を破壊した。その時崩れた瓦礫が僕に迫ってくるが空中で止まる。
テレビや漫画等でしか見たことの無い超能力じみたそれは、自称神が本当の神であることの証明に他ならない。嘘だとしても信じてしまうだろうね。
「信じてくれたかな?」
「信じない訳にはいかなさそうです」
「ふふん、そうだろそうだろ!」
新しく手に入れたおもちゃを自慢する子供の様に胸を張る神、すると視界の隅が光ったかと思えばまた他の人物がやって来た。
「せいっ」
「あだっ!?」
早足に歩いてきたかと思うとその女性は神の頭に拳骨を落とした、神にだ。
「よくも天井を破壊して下さりやがりましたねアホ上司」
「ちょ、アホってそれに僕上司なんだけど!?」
「問題児は上として扱いません、修繕費は自己負担でお願いします」
「そ、そんなバカな……」
絶望しきった顔で四つん這いになる神、威厳が台無しですね。
こっちに気がついたのか女性は僕に会釈をする、こっちも返しておこう。
「初めまして、私はこのアホの部下で補佐をしております」
「あ、どうも」
凄いですね、部下なのに上司とは言え神をアホ呼ばわりするなんて。僕からしてみればあいつと似たような物怖じしない正確なんでしょう。
「ほらアホ上司、仕事の時間です。さっさと説明しないなら変わりますよ?」
「待ちなって、この日をどれだけ楽しみにしたと思ってるんだよ!譲ってたまるかい!」
そうして神は僕に説明をする。
勇者として異世界に行ってもらい世界を救って欲しいとかなんとか……勝手だなと思いますね。
「僕はこの時をどれ程待ったか……」
「1年くらいですね」
「そうだよ!インフルエンザのせいでミスしてから1年だ!ミスって召喚したあの日からここまで待った!」
「他の神達が法を犯して順番が来たのが幸いでしたね」
「ラッキーだったなぁ、でもお目当ての彼は既に召喚されてた訳だし良くみると裏で危ない奴だったし次に目をつけた彼が良いと考え直して正解だったよ」
何やら話をしているが良く聞こえないな、何の話をしているのだろう。
「召喚した後から接触していない彼に関しては?」
「あー、黒歴史ね。止めてよその話、あれのお陰で他の神からバカにされるんだから。名前何だっけあいつ、シロクロ?」
「先輩が資料を捨てたので詳しくは……」
「まぁ、気にしない気にしない」
もう少し詳しく話を聞きたい所ですね。
「あの……」
「おっと忘れてたよ。そろそろ君を案内しなきゃね」
「そうじゃなくて」
「丁度勇者召喚をしようとしている国があるし、そこに送っちゃおう!世界を救うことが目的だけどある程度は自由にして良いからね!能力は向こうで確認すると良いよ、皆大好きチートスキルって奴さ!」
「だから……」
「じゃ、見守ってるよー!」
「御武運を」
話を聞く前に僕の周りは光で溢れる。
◇◇◇
「先輩、資料がありました」
後輩神が神の捨てた筈の資料を偶然見つけ神へと渡す。
「うーん?もう興味無いんだけど……どうせ死んでるだろうしさ」
「名前は白石黒斗らしいですね、シロクロは強ち間違っては無かったです」
「聞けよ僕の話を」
後輩神はそのまま話を続ける。
「この男はずっと放置で良いので?」
「良いよ良いよ、ダンジョンには飽きちゃったし流行りは勇者だよ」
神とは気ままな生き物だ。
自分の趣味、娯楽の為ならば世界を越えてでも面白そうなものを自分の世界に連れて来ては振り回す。
そのせいで色々と神との間でギスギスするときもあるのだが、あまり長く悔恨は残らない。気ままだからだ。
「先輩は今の彼を観察するんでしたっけ」
「そうだよー、その間は君も暇だし好きにしなよ」
そう言うと神は観察の為にどこかへ行ってしまう。1人取り残された後輩神はそれならばと資料に目を通す。
「死んでいるなら諦めますが、私は彼を観察するとしますか」
それは気まぐれに過ぎなかったか、彼女も神の一柱であり気ままな生き物なのだから。
「……これは!ふふ、面白くなりそうですね」
先輩には内緒にしておこうと胸に誓い、手違いで召喚した男を約1年ぶりに観察することにした。
「ん、もう1つ資料が……他の神からの手紙ですか」
そこに書かれていたのは謝罪。
『ゴッメ~ン、そっちの世界に地球の性格最悪の二人組送っちゃった、テヘッ。生かすも殺すも好きにしてネ、自由にさせたら何仕出かすか分からないから殺すことをおオススメしちゃうゾ☆』
とのことだ。
「おうふ……」
後輩神はいつもの冷静なその顔をしかめて思わず声を上げてしまう。
◇◇◇
2度目の眩しい光によってまたしても瞼を閉じるはめになった、これ失明しないだろうか。
「よし、成功だ!」
ついさっきも聞いた様な台詞に思わずふふっと笑ってしまいつつも目を開ける。
「……王様みたいですね」
「お、よく分かったな。まずは自己紹介と行こうか、俺の名はアドル=ローレル。この国の王だ、一応な」
僕が今立っている場所は漫画とかで見たことがある、魔方陣って奴ですね。この手の知識はアイツ譲りですが……フィクションでは無さそうだ。
そして周りにはまさに魔法使いって感じの格好をした人達や兵士がいる、皆が僕を見て驚いているがそれはこっちも同じだ。
「驚くのも無理はない、そして謝罪しよう。こちらの都合で召喚して申し訳ない」
「お、王!頭を下げるなど!」
アドル王は僕に頭を下げ、謝罪をする。
いきなりの連続で少しだけ疲れて来ますね、ゆっくり休みたい。
「流石にいきなり話すと疲れるだろうし今日のところは休んで後日話をしたい。勝手で悪いが大丈夫だろうか?」
「あ、はい。こっちもそれが有難いですから」
「では、この者に部屋を……そうだ名前を聞いていなかった」
「えーと、僕は……」
名前を告げようとするその瞬間、視界の端が光出す。
「あー、ここ何処よ?」
「うわ、見てみなって格好メチャ面白いんだけどー!」
光の中から現れたのは二人組、こう……所謂どうみても不良のような感じの二人だ。
「……?こんな予定信託にあったか?」
王様が首を傾げる、それに関しては僕も同意見だ。あの神が伝え忘れた可能性も否定は出来ないが忘れることはあまり無い情報だとは思う。
「あー、戸惑ってるとこ悪いが勇者で良いのか?」
「あん、俺様達か?まぁ、そうだなカミサマって奴に選ばれたぜ」
「あーしらマジさいきょーらしいし?頑張ってこい的な事言われて来たわっけでーす」
「そ、そうか」
見た目だけの偏見で言えば恐らく危険な奴らかも知れないですね、良くはないけどそう評価される見た目だ。
「名前を聞いても良いだろうか?」
「俺様の名前は竜宮院クレオだ」
「あーしは神無月パトラで~す、シクヨロ~」
中々強烈な二人組がやってきましたね、恐らく強力しなければいけないとは思いますが上手くいくかどうか……。
『あー、あー、聞こえてるかい?』
「え?」
どう立ち回って行くかを考えているとつい先程話していた超越存在、神の声がする。
『これは君の頭の中だけに聞こえているよ。ねぇ聞いた今の台詞!?マンガっぽくない!?』
『用件を早く話しましょう、疲れるんですよこれ』
『そうだったね……ゴホンッ!えーと、そこに新しく来た二人組の事なんだけど他の神の手違いで来ちゃったらしくてさ、本来送られる世界とは違うここに来ちゃったみたいなんだよね』
神は続ける。
『そして彼らはかなりの罪を犯している、とどのつまり危険人物なんだよね、この世界で放置していると確実に大変なことになる』
「僕に何かしろと言うわけですね」
『察しが良くて助かるよ。僕達は干渉出来ないからね、平和な世界にいて争い事は不慣れだと思うけど頼まれてくれるかい?』
「具体的には?」
大体分かってはいますが念のため。
『竜宮院クレオと神無月パトラの始末』
そこから詳しい情報を貰い、かなりヤバイ存在だと言うことが分かり流石に冷や汗が流れる。けれどやるしか無いでしょう、大まかな流れは既に出来ましたし。
あとはきっかけ。
「さて、落ち着いた所でだ。おっと君の名前も聞いてなかったな」
やることが山積みな気もしますがいつも通りですね。
「僕の名前は山田、山田蒼です」
次章、時間が少し経ってます。
大きな変化はない……訳ではないです。
作者が感じたことは「キャラが飽和しすぎで扱いきれない」と言うことです、活かせるように精一杯考えてますので応援お願いします




