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ケチャップ

作者: せおぽん
掲載日:2025/10/11


私は、上浦栞。20歳。


ヨシトくん。ヨシトくん。

私は、ヨシトくんが大好き。

ヨシトくん。ヨシトくん。


今日は土曜日。

ヨシトくんのお家に行く日。

ヨシトくんのお家にお泊りできる日。

ヨシトくん。ヨシトくん。ヨシトくんが大好き。


ヨシトくんのアパートに着いちゃった。

ドキドキする。ワクワクする。

ヨシトくん。ヨシトくん。好き。大好き。


ヨシトくんが私の為に借りてくれた駐車場は、ここだよね。嬉しいな。私の為の駐車場なんて。

ヨシトくん。好き。大好き。


私は、駐車場に車を停めて、ヨシトくんから貰った合鍵で玄関の扉を開けるの。プーさんのフィギュアがついた合鍵は、私だけのものだよ。


ヨシトくんのいない部屋。私はヨシトくんの部屋に勝手に入れるんだよ。私は深呼吸をする。タバコ臭いな。汗臭いよ。もう1度深呼吸。この匂いは私だけのもの。ヨシトくん。ヨシトくん。ヨシトくん大好き。


へへへ。栞、料理の用意もしてきたんだよ。ヨシトくんは、オムライスが好きなんだよね。へへへ。ヨシトくんは、栞のオムライスが1番美味しいよ。って言ってくれるよ。


へへへ。オムライスの中に入れるチキンライスの、玉ねぎを大きめに刻むのがコツなんだよ。トントントンっと。


アレレ? 私のオムライスが1番って、他にオムライスつくってくれる人がいるのかな?


ピンポーン。


玄関のチャイムが鳴った。


「ヨシトー。居るー? アイコだよー。私、合鍵なくしちゃってさー。あのプーさんの人形がついたやつー」


アレレ? 栞、困っちゃたな。ケチャップは持ってきたのにな。


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