第四部 編成
俺は、変わらなきゃいけない。
戦士として、なんて理由じゃなく。
選ばなきゃいけないんだ。
それは“命の価値”を決めてしまうかもしれない。
でも、俺は……俺の大事なもののために、やらなきゃいけないんだ。
おそらく助からない人は、後回しにするしかないんだ。……きっと。
「いや、俺は行く。
何があっても、逃げないって、ここで誓っても……良い」
フィラは俺を見て、
「良いんじゃないの?
君は大一番になってまで自分の“正義”に拘るほど腑抜けちゃいない。そうでしょ?」
「……」
即答できなかった。でも、
「俺は、俺のやるべき事をやる」
俺は、この選択を突き進んでいくしかない。
呼ばれて来たのは、ランチャとリーダーのバロンだった。
ランチャはフィラと握手すると、
「んじゃ、始めますか」
と既に協力してくれる様だった。
「こっちは8人なら動かせるが、そちらも全員で行くつもりじゃないだろ?」
と問われたフィラは、
「うん。多分半分くらい」
と素っ気なくも冷静に答える。
その後、二人は地図を見ながら話し合いを始めた。
口出し出来る程のアイデアのない俺たちは、ただ待っていた。
「じゃあ、メンバーを決めたから」
と、フィラに一枚のメモを渡される。
随分達筆だが、読めない程ではない。
まず、実際に潜入するメンバー。
コナ、ドラセナ、スイン、サリィ、テイラー。
次に、囮。
レオン、リーダー、フウワ、エント、ランチャ。
さらに、別働隊。
セイ、ニア、ライト、ベリーマリー、ミネーシャと、
バロン一人。
また、空からの監視に、
ツーハ、シン、メイリー。
他は最寄りの街で待機。
フィラは通信でみんなに色々指示するらしい。
……というか、俺、ちゃんとセイ以外とコミュニケーション取れるだろうか。
そんなこと言ってる場合ではないけれど。
「後、組み合わせは随時変わってくから。
ちゃんと対応してね」
二十四人。こんな人数でうまく連携を取ることが、多分今回の鍵だ。
フウワが、
「アインは?」
と尋ねるも、フィラは、
「なんとかなるでしょ。待機メンバーと一緒に連れて行くし」
と、なんか雑だった。
ただ、これを見たゼノと向こうのメンバー、タオリィは大いににゴネた。
「なんで俺が待機なんだよ!」
「おかしいやろ!サリィだけ行くなんて不公平や!」
「俺だって二年も我慢したんだぞ!」
「どーせ、ワイの能力が戦いに使えへんって言いたいんやろ!」
やかましさが倍増し、フィラの眉間に皺が寄った。
「仕方ないだろ、待機組は後で出てもらわなきゃいけないんだから」




