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フォニックス 白雪の戯れ  作者: ことこん
第十三章 After two years
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第二部 double

 牛たちが去って行き、俺たちはフォニックスだけで集まった。

「どうする?」

と俺が切り出すと、みんなは考え出した。

「私は、出れないのなら修行を続けるべきだと思ってたが……」

フウワもすぐには断定できないらしい。

「どーにかして出れたら良いんだけどなぁ」

とアインも決めかめている。

「そうだなぁ……」

生憎、ネット通信すらも遮断されている。

兎の国は本当に戦争から隔絶されているらしい。

徐にスインが立ち上がる。

「ちょっとお手洗い行ってくるわ」

俺たちはそれを特に気にしなかった。

しかし、アインも立ち上がって着いて行った。


 周囲の国が戦争しているからと言って何かが変わる訳でもなく。僕、フィラは本を読んでいた。

でも、トイレの方が何やら騒がしい……ちょっと見て来よう。

見ると、スインとアインが向かい合っている。

でも、互いの表情は険しい。

「……で、結局の所」

アインはスインを睨む。

「勝手に出て行こうとしてたんでしょ?」

スインは下を向いて黙る。

「ねぇ、それって本当に私に言わずに行く必要があったの?」

「ちゃう、そういう意味じゃ「分かってるよ、私が未熟な事くらい!」

アインの目には涙が浮かぶ。

「でもさ、それと黙って出ていくのは違うじゃん?

なんでよ、姉さん。いつもは頼ってくるのに、こんな時だけ意地張る訳?」

余程姉が大事なのだろう、それが多少歪んでいたとしても。

……これは僕も言えた事じゃないな。

スインは真顔で話す。

「……あのな、アイン「知ってるよ!……全部、知ってるよ……」

しかし、アインは遮ってそんな事を言う。

「知っちゃったんだよ、全部。

私は、『アイン』じゃなくて、姉さんがオリジナルの『アイン』。

だけど、カモフラージュの為に私が『アイン』になって、姉さんが『スイン』になった。

……違う?」

スインは固まった。

僕も、一体何を言っているのか一瞬理解できなかった。

『スインとアインは実の姉妹ではない』という事すらも超越した、真実。

「なんで……知っとるん……」

「だって、私は、いや、改めボクが、時の館の主人の一部だからさ!」

「「「は?」」」

スイン、僕、そして丁度様子を見に来たライト。

三人の声が図らずも揃った。

アインは泣いていた。しかし、時の館の主人は笑っていた。

誰も、言葉を発せなかった。

アインの笑い声が止む。

かと思うと、変な事を口走り始めた。

「ごめんね、私、皆んなに嘘ついてた。あはは、ごめんね、君たち、目の敵が直ぐ側に結局、私は……」

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