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フォニックス 白雪の戯れ  作者: ことこん
第十一章 交差する人生
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第五部 選択

 ──コンニチワ。


 私ハ、コノ物語ノ“観客”ノ一人デス。


 今カラ、アナタタチニ選択ヲシテ貰イマス。


 アナタタチニハ、コノ物語ヲ読ミ進メル権利ガアリマス。

 アナタタチニハ、コノ物語ヲ放棄スル権利ガアリマス。


 ココカラ先、辛イ「空想」ヲ見テ、心ヲ擦リ減ラス必要ナドナイノデス。

 アナタタチニハ、辛イ「現実」ヲ見テ、心ヲスリ減ラス運命ガアルノデス。


 ソレデモ、前ヘ進ミマスカ?






 



 ……オメデトウゴザイマス。

アナタハ正式ニ観客ノ一員トナリマシタ。


コレガ物語デアルコト、ユメユメワスレヌヨウニ。









 「こんにちは!久しぶりだね!

あっ、そっか、君たちにはボクらの姿が見えないもんね!あはっ、いけないいけない。

みんな覚えてるかな?時の館の主人とはボクの事さ!

ふふっ。君たちは、ボクの事どう思ってるのかな?

憎い?

怖い?

ウザイ?

まぁ、何でも良いけどさ。

でも、思わなかった?

この物語、みんなプロットに従いすぎて面白くないーって。

そうなんだよ。だからボクは、物語に抗うことにしたんだ。

勿論、あるべき流れに逆らうって事は、全てを敵に回すって事だからさ。

誰にも手伝って貰えなかったんだよーっ。

ひどくない?

創造神はあんなに優しいはずなのに、それでも物語を進めようとするし。

リィムに関しては、物語に従うのが正しいって思い込んでる。


ボクは根回しをしたんだ。ゆっくり。ゆっくり。

フォニックスに倒させた二人だって、決して無駄じゃないさ。

彼らには、十二分に時間を稼いで貰った訳だしね!

プロット的に、この時点で人は死なないはずだったんだけど……やっぱ、歪ませれば何処かで歪みが出来るって事か。


うんうん!

上手く行ってる、上的だよ!リィムもボクを警戒してイネイと一緒にいてくれてるし……。

ボクの楽園(エデン)計画は、もう半分は出来たね!


こんなに喋っちゃって大丈夫なのかって?

良いよ、だって、君たちは観客だろ?

物語の中で踊るボクらを、見ることしかできないでしょ?

ボクたちが苦しみながらも前に進むほど、この物語は綴られて行く。

そういう約束事は、ボクにも変えようが無いし。


でも、君たちは勘違いしてるよ。

こうやって、フォニックスは成長していくにつれて……

周りの力を喰って行ってるんだよ!


フォニックスは、このままだと過ちを犯すよ。

だからボクは、プロットを変えなきゃいけないんだ。


そう、フォニックスは、一回バラけなきゃいけないんだ。


君たちが見る現実と、ボクが見ている空想は、違うものだよ。

でもね、ボクはここでしか踊れないんだ」


 


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