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フォニックス 白雪の戯れ  作者: ことこん
第三章 反転する価値観
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第四部 仕事

 「さてと」

フィラが手をパンと叩くと、皆静かになった。こっちのがリーダーらしい気がする。

「今日はもう何もしないけど、明日からのことは説明しておくね」

俺たちをリビングの椅子に座らせると、フィラは説明を始めた。

「今日の戦いで、君たちの個の力が圧倒的に僕たちに劣っているのが良く分かったはずだ。だから」

フィラはセイをエントの側に向かわせた。

「僕の独断と偏見で、君たち一人一人と特訓から生活までともにするペアを決めさせて貰った。その人から学ぶことは、色々あると思うから」

フィラは突如話すのをやめ、垂れ耳を僅かに上げた。

「……まずは、僕たちの仕事を見てもらおうか。ドラセナ」

「はい。行きましょうか」

俺たちはフィラとドラセナと共に瞬間移動した。


 俺たちが向かった先では、家ほどの大きさの象と犬が合わさった生物が暴れ回っていた。

「じゃあ、僕がやるから」

フィラは三本の指を立てた。

「はい。お待ちしています」

とドラセナが頷くので、三分という意味なのだろうか?

それはともかく、フィラを認識した怪物は突進して来た。フィラは体の大きさ的に体術では絶対敵わないだろう。

と思っていたら、フィラに近づいた怪物が爆ぜた。

「お疲れ様です。国へは僕が連絡しておきます」

と平然と携帯を取り出し電話をかけるドラセナと、ベッタリついた血を拭うフィラ。

やはり、こう言った汚れ仕事もやっている様だった。


 瞬間移動で本拠地に戻って来ると、全員特に先程の光景は気にしていなかった様だった。

「さてと。とりあえず、改めてペアを発表するね」

とフィラはどんどん仲間を俺たちの所に向かわせる。

ライトはコナと。確かに、コナの素早さはライトに匹敵していた。

エントはセイと。これは納得しか無かった。俺もエントの上位互換と呼んでいたし。

フウワはクオと。クオは相変わらずどんな戦士か読めないが、どうなのだろうか。

スインはフィラと。先程の様子を見ていると、フィラから学ぶ事は多そうだ。

アインはドラセナと。確かに、サポーターらしい雰囲気だった。

ツーハはレオンと。レオンはソウマの様な役割をしていたが、ツーハの為になるスキルも備えているのかもしれない。

俺はニアと。こいつ、とことん意味不明だが、大丈夫なのだろうか。独り言が気になって仕方がない。

ゼノはリーダーと。確かに、リーダーくらいじゃ無いとこいつを抑制できそうに無い。

「寝る部屋は別に指定しないし、一人部屋だから安心してね。じゃあ、夕飯にしようか」

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