二十一、まとめ
21.
論曰:吳漢自建武世,常居上公之位,終始倚愛之親,諒由質簡而強力也。子曰『剛毅木訥近仁』,斯豈漢之方乎!昔陳平智有餘以見疑,周勃資樸忠而見信。夫仁義不足以相懷,則智者以有餘為疑,而樸者以不足取信矣。
(訳)
論にいう、呉漢は建武の時代より
常に上公の位に居り、
終始に渡って親愛、重用されたのは
まことその質朴さや
力強さに由るものであった。
孔子は言っている、
「剛毅木訥は仁に近し」
これはまさしく呉漢の事であろう。
昔、陳平は有り余る智謀から嫌疑され、
周勃は樸忠をもとに信頼された。
そも仁と義とは
足らぬ事で互いを損なうもので
則ち知恵者は有り余る事で疑われるが
質朴な者は足らぬ事で信用を得るのである。
(註釈)
ンバの個人的な呉漢評。
戦闘 ★★★★★★★★★ 9
傘下に入ってから戦いっぱなし。
「光武帝の筆頭武将」というと
やはり生涯大司馬の呉漢になるかな。
ポカもあるが大事なとこは決める。
この列伝は終始
「呉漢が倒れたら終わり」感を出してる。
戦略 ★★★★★★★★ 8
呉漢は頭もいい。
鄧禹の推薦文からして
「其人勇鷙有智謀」だし。
戦わずして敵を下したり
偽の檄文書いたり、要所要所で見せる。
普通なら後ろめたさを感じるとこでも
容赦が一切ない。
范曄が最後に陳平の話をしたのは
必要悪と断じて突き進める呉漢の果断さに
陳平の姿を見たのかもしれない。
内政 ★★★★★ 5
呉漢の評価でここが問題になる。
烏桓突騎の破壊力と引き換えに
治安維持能力が犠牲になってる。
贔屓目に見ても原点から動かない。
南陽で略奪を働いて
鄧奉の叛逆を誘発したり
延岑や公孫述の一族を皆殺しにして
反乱の火種を撒いたりした。
人格 ★★★★★★★ 7
風采はあんましよくないし
咄嗟の切り返しやプレゼンは苦手だが、
オフの日でも劉秀のために
武器の手入れしてたり、
家族の贅沢を一喝したり、
精鋭を分けるのに不平を言わなかったり、
ぜんぜん私欲を持たない。
不正を憎み、光武帝への遺言は
「陛下、大赦はいけません」だったり。
まじで滅私奉公の体現者。
配下の烏桓突騎ともども
敵をぶち殺しまくり。
光武帝や他の諸将が
紳士的だから、呉漢の苛烈さは
いやでも際立つが、
呉漢はそのように振る舞う事で
悪名がすべて自分に行くように
取り計らってたんじゃなかろうか。
そう、すべては光武帝の為に。
光武帝が「忠」の諡を贈るほど
その実は忠義の人だった。
光武帝は彼が亡くなったあと
大司馬を置いてない。
劉秀の大司馬は生涯でただ
呉漢ひとりなんだ。
この揺るぎない信頼関係がイイ、かっこいい。
コーエー風に査定すると、
統率 92〜98
武力 83〜95
知力 75〜89
政治 5〜60
魅力 45〜75
くらい?
呉漢の魅力を30くらい下げると
石虎になるイメージです。
ゲームにしたら、
殲滅力が他の武将の2倍だけど
制圧したところの治安が
クソ悪くなる一長一短の能力つき。
統率と武力の総合値が
光武帝配下で一番高いのが
呉漢だと思う。




