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淡々後漢書  作者: ンバ
第十五、李通伝
7/102

六・七、さらば李通/後嗣その後

6.

通布衣唱義,助成大業,重以寧平公主故,特見親重。然性謙恭,常欲避權勢。素有消疾,自為宰相,謝病不視事,連年乞骸骨,帝每優寵之。令以公位歸第養疾,通復固辭。積二歲,乃聽上大司空印綬,以特進奉朝請。有司奏請封諸皇子,帝感通首創大謀,即日封通少子雄為召陵侯。每幸南陽,常遣使者以太牢祠通父冢。十八年卒,謚曰恭侯。帝及皇后親臨弔,送葬。


(訳)

李通は布衣(一般人の身分)から義を唱え、

大業を助成し、

寧平公主ねいへいこうしゅ(光武帝の実妹)を

娶った事で重用されており、

特に親しく目を掛けられていた。


それでも人となりは謙虚で恭しく、

常に権勢を避けようとしていた。


素より※痟首を患っており、

(※頭痛の類)

自ずから宰相となるも

病気で事業を見る事が

出来ないとして謝絶し、

連年のように骸骨(退職)を乞うたが、

光武帝は常に李通を寵遇していた。


光武帝は命を下し、

在職のまま自宅へと帰らせ

病気の療養に当たらせようとしたが、

李通は再び固辞した。


二年後、大司空の印綬を返還したが、

朝廷から請われて特進とくしんに奉じられた。


群臣から、諸皇子に封地を

与えるべきとの上奏文が届けられると、

李通が大謀を創始してくれた事に

感謝していた光武帝は、

即日、李通の少子の李雄りゆう

封じて召陵しょうりょう侯とした。


光武帝は南陽なんように御幸するたびに

常に使者を遣わせ、

太牢を以て李通の父の墓を祀った。


十八年(42)に卒し、

きょう侯と諡された。


光武帝と皇后(陰麗華)は

自ら弔いに臨席し、送葬した。


(註釈)

「骸骨を乞う」は、范増が

引退を願い出る時に使ってた言葉ですね。

李通も言ってたんだ。


李通までやらかしたら

李氏一門は完全にお家断絶、

変わらず謙虚に謙虚を重ねます。


劉邦の配下の例もあるからか、

李通をはじめとして

鄧禹とうう耿弇こうえん賈復かふく

光武帝の功臣たちは、

天下統一後に参政しようとしませんでした。


7.

子音嗣。音卒,子定嗣。定卒,子黃嗣。黃卒,子壽嗣。


(訳)

子の李音りおんいだ。


李音が卒すると

子の李定りていが嗣いだ。


李定が卒すると

子の李黄りこうが嗣いだ。


李黄が卒すると

子の李寿りじゅが嗣いだ。


(註釈)

特筆することはないようです。


南陽郡や召陵県がホームなので

袁紹・袁術・劉表の配下に李氏がいたら

李通の子孫かもしれませんね。


可能性があるとしたら

李厳りげん(李平)かなぁ。

いちおう南陽李氏です。


だとすると、三国演義における

黄忠こうちゅう李厳りげんの一騎打ちは

黄顕こうけん李守りしゅの子孫同士が

やり合うというエモい場面なのかも。


黄忠の圧勝かと思いきや

李厳は互角にやり合えてるし。

53回で黄忠と全く五分だった

関羽かんうとも渡り合える事になります。


ということは、演義の李厳は

関羽にまるで歯が立たなかった

華雄かゆう文醜ぶんしゅうには余裕で

勝てるという事になってしまいます。

(顔良への圧勝は不意打ちくさいし

徐晃と紀霊は、関羽のコンディションが

万全ではなかったということで

外しました)めちゃくちゃ強いです。


ゲームの三國志では、李厳の武力が

関羽(97〜98)・黄忠(93〜95)と

同水準だと色々問題があると判断したのか

85以下くらいにまとまっています。


黄忠はその日、40度の高熱だったと

思うようにしましょう。


光武帝周りもいつか

ゲームになって欲しいなぁ。

「東漢無双」とかね。

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