光
星よ、月よ。夜を照らす無二の光よ。
耐える事なく輝き続ける恒星よ。
曇天の上にてその姿を晒す明月よ。
絶える光を知っているか。
その光は何千年もの時代を経て我が眼に映り、
そして息絶える。
その瞬間すら知られず、静かに消える。
それは時に芸術のように。
しかしてそれを伝うるものもなく。
それは時に氷雪のように。
しかしてそれを見届けるものもなく。
星よ、月よ。夜を照らす無二の光よ。
絶える事なく輝き続ける恒星よ。
命を燃やし輝き果てる流星よ。
絶えぬ光を知っているか。
その光は何千年もの歴史を経て我が眼に映り、
そして今もなお続く。
その瞬間を知られずとも、誰かがそれを紡ぐ。
それは時に機械のように。
しかしてそれを変革しうるものあり。
それは時に生命のように。
しかしてそれを未来へ繋ぐものあり。
星よ、月よ。夜を照らす無二の光よ。
絶える事なく輝き続ける恒星よ。
永遠にも長き時を経て絶える星々よ。
幾千もの輝きよ。
絶えぬ光を知っているか。
それを我らは、希望と呼んだ。
お読みいただきありがとうございました。