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第7話 小春日和(1)

教えられた宿屋に向かって進む三人。


宿屋小春日和。マールイッド北西に位置し、冒険者ギルドからはやや遠いが、その分静かである。家族で経営しているため、アットホームな雰囲気があり、そういった場所が好きな冒険者から好まれる傾向にある。目玉は看板娘のアリアが作るビーフシチューであり、これを食べるため昼食夕食のみ利用する冒険者も多い。


「着いたよ、小春日和!」


「冒険者ギルドからは確かに離れてますね、静かでいいと思います」



「こんにちは~」


中に入ると、食事中の数人の冒険者、それとカウンター越しに藍色のロングヘアーの女性が一人。


「いらっしゃいませー!」


すぐに元気な言葉が店内に響く。


「あら、かわいいお客さん♪ 食事かな?」


女性は三人と目線を合わせるため少しかがみ言葉をかける。


「ううん、三日間泊まりたいの。お部屋空いてる?」


「うん、大丈夫だよ、一部屋でいいかな? …それだと一泊10銀貨だから三人で30銀貨。三泊で90銀貨だけど、おまけで85銀貨でどうかな?」


「うん!ありがとー!」


「それじゃあ…」


女性が言いかけたとき、


「ごちそうさま!アリアちゃん、ここにお代置いてくぜ!」


「あ、いつもありがとう!またごひいきにー!」


常連客と思わしき冒険者が席を立つ。


「ちょっと待っててね」


そう言い残すとアリアは冒険者を送り出すため外に出る。

一礼した後戻ったアリアは、お代の回収や食器の片付けを簡単に済まし、


「お待たせ!それじゃあお部屋に案内するね」


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