第3話 マールイッド(1)
グランディス領北東の街マールイッド。
人口約10万人、同領地内でも一二を争う大都市。
街の東側は海に面しており、漁業はもちろん、交易も盛んだ。
また、商業ギルドがある区画でもあり、多くの店が立ち並ぶ。
西側は冒険者ギルドがあり、様々な冒険者が訪れる。宿屋はピンキリであり、冒険者のランクによって選べるようになっている。
街の南門から少し離れた場所に突如ドアが現れる。
ドアから出てきたアマテラスとミカエルは街の様子を魔法により察する。
「テキトーな場所来てみたけど、結構大きな街だねぇ!」
「素敵なところですね、活気もあるようです」
最後に出てきたセーレがドアを閉めると、ドアはスッと消えてなくなった。
「周りに人居ないし、ドアから出るとこ誰からも見られてないよ~」
「せーちゃん、ありがとー!」
「それでは、まずは商業ギルドでしょうか。こちらの通貨と交換しないといけませんし」
ミカエルの提案に、三人は南門へと向かう。
「この世界は魔物もいるみたいだね~」
「そのようですね、街道から外れると魔物の反応がありますね」
「冒険者ギルドもあるみたいだよ!魔物倒したりしてるのかなぁ!」
そんなことを話しながら歩いていると、やがて南門に到着した。