第2話 お菓子と作戦タイム(1)
アマテラスが手をかざすと、キラキラとまぶしい光が現れる。
やがて光は収まると同時に無数のお菓子になった。
「おっ菓子ー♪おっ菓子ー♪こっちはチョコでしょ、こっちはケーキ、こっちは…なんだろ??シュークリーム?」
「あーちゃん、これはマリトッツォというらしいですよ」
「やっぱりお菓子は次元近代軸だよね~、未来軸も捨てがたいけど~」
三人は楽しげにそれぞれのお菓子をとり、テーブルに並べる。
「飲み物も欲しいですね」
ミカエルが提案すると、
「「ジュースー!」」
とすぐに返答が戻ってくる。ミカエルがポンッと手を叩くと、三人分のジュースがテーブルに並んだ。
お菓子で埋め尽くされていたテーブルも徐々に空きが見えはじめる頃、
「あーちゃん、次は何決める~?」
そう切り出すセーレに、
「そうだなぁ、次は…どこのお姉ちゃんにするかじゃない?」
「いよいよ核心の部分ですね」
アマテラスとミカエルはお菓子を食べながらも真剣な面持ちで反応する。
「お菓子も近代軸だったし、このまま近代軸でいくのがいいかなぁ?」
「そうすると魔法を使ってる世界がいいかもねぇ~、色々便利だし~」
「そうですね、少なくとも衣食住を気にしなくていいのは楽ですね」
三人が同意を示し、
「それじゃ、早速行ってみよっか♪」
再びアマテラスが手をかざすと、四畳の部屋にドアが出現した。