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41 リアルは辛いよ

扉を壊すかのように動かされ無理やり外に出された…。

なんで…?なんで私を外に出すの?ねぇ?なんで地獄のような外に出そうとするの?


「とりあえずお菓子だ。

食うか?」

「ねぇ、なんで?なんで私を外に出すの?何でなんでよ!!私はずっと安全な家の中で生きていたいのよ。」

「知らねーよ。

それに、家が安全?バカ言え。

家のどこが安全なんだ?地震が来ればあえなく崩れ

火が放たれれば無惨に燃え

津波が来れば素直に流される。

そんな家のどこが安全なんだ?」

「知らないわよ!!じゃあどこが安全のよ!!」

「ある訳ねぇよ。

あのじいちゃんですら…

武道の天才。

人間とは思えない化け物の強さを誇るじいちゃんですら自然災害には敵わないって言ってるんだよ。

根本的に安全を求めるなら最善の準備をする必要がある。」

「何が言いたいのよ!!」

「お前は準備不足だった。

と、言ってもわからんだろうな。

簡単に言えばな。

他人の腰巾着で自分から動こうとしなかったお前の準備不足だっていんてんだよ。」

「あっそ!!もう勝手に言ってれば!!

あなたは私を助けたいわけじゃないの!?」

「助けるも何も自分から助かろうとしない奴に差し出せる手は俺にはねぇよ。

俺が助けれるのは助かる気があるやつだ。

そこんとこ勘違いすんな。

自分から助かろうとせず何もせずに助けてくれる白馬の王子様を夢見る少女を助ける気はない。」

「…じゃあ、私は何をしたら助けてくれるのよ!!」

「助かる気があるって行動で示せ。

必要とならば全てを切り捨てる覚悟を持て。

それでいながら全てを助けようとする慈悲を心のなかに保て。

それでようやく、俺が助けられる領域だ。」

「何が言いたいの?」


そう聞くと彼は少し笑ったような気がした。

あまりに抽象的で大雑把に言ったことを理解してくれない事に彼は感謝したような気がした。

私にはわからなかったけど。


「俺がお前に求めるのは…

俺の側にいろ。

必要となったらお前は俺を縋れ。

自力でできる所は可能な限り対処しろ。

すぐにでも俺を切り捨てる覚悟を持て。

他人の腰巾着で満足するな。


自分の価値を自分で決めんな馬鹿。」


「私は


あなたを頼っていいの?」


その問いに彼は答える。


「ああ、頼るどころか利用しろ。

策略を張り巡らせて自分の好き勝手にいきろ。

それが出来る子供のうちにな。」


そう言うと彼は歩いていくと家を出ていった。


結局何が言いたかったのだろう。


「えっと…

大丈夫かな?」

「え、あ、うん、大丈夫だよ。

お姉ちゃん。」

「そう、それなら良かった。

結局彼は何が言いたかったのかな?」

「自分の価値を他人と比べて見るなって、他人に守ってもらう様な生き方をやめろって、そう言いたいんだと思う。

諦めるなって。

他人に何を言われても私は、私だから。

諦めるなって言いたいんだと思う。」

「じゃあ、救われた?」

「ん〜、分からない」


けど、この気持ちは救われたんだと思う。


とりあえず、渡されたお菓子食べよ。

あっ、意外と美味しい。

というか、彼って私が冤罪かけたこと覚えてるのかな?

今度あったら謝らなきゃ。

うん、絶対に。

杞憂さんから支援絵頂きました。

ありがとうございます。


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