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17 黒犬狼藉

「やあ、久しぶりじゃな」

「お久しぶりです。

狼藉さん。」

「素直に爺さんと呼べばいいものを…。

まあ良い。よく来たな。」

「一つ聞きたいのですが…

彼奴等だいぶ強くなってません?」

「フォッフォッフォッ、そりゃあ儂を倒さなければならぬからのぉ。

当然じゃろ。」


この爺さんが俺の祖父である黒犬狼藉だ。

黒犬家…お母さんの実家である黒犬家が営む古流武術その中でも歴代最強と言われているいわば化け物だ。

普段は縁側でお茶でも飲みながら本を読んでいるのだが戦闘になると瞬時に化け物とかす。


「飛ぶ斬撃は避けれたかの?」

「やっぱり、一部は狼藉さんの技でしたか。」

「初撃はうまく避けたみたいじゃな。

じゃが、ニ撃目は食らっとるな。」


ん?刀で逸した…のは従姉妹のやつか。

じゃあそれ以外であったか?


「ほれ、少し前髪が切れておるじゃろ。」


そう言うと俺の頭を触り数本頭に残ってた切れた前髪を出してくる。


「わかるか!!」


たしかによく見れば若干切れてた。

ただ、切れた分は一センチにも満たないぞ!!

そんなもん、どうやって気付けと?


「冗談じゃ。

これは、普通は気付けんよ。」

「デスヨネー」


80超えてるよな?この爺さん。

めちゃ元気だぞ。


「そういえば、狼藉さんが一番苦戦した敵っていうか…一族?は誰なんですか?」

「儂の爺さんじゃな。

ほれ、兄が一騎打ちして相殺した相手じゃよ。」

「えっ、曾祖父じゃ無いんですか?」

「違う。儂の父は儂が生まれてすぐに亡くなった。」

「そうなん…ですか…」

「まあ、その事もあって儂らは爺さんに育てられた。

故に我らは強いのかな?」

「僕には…解りませんよ。」


苦笑しながら返す。

流石に分からない。


「いいんじゃ、答えは求めとらん。

それより…蔵に行かぬか?」


蔵?あったっけ?


「儂らの名はすべて奇異な物じゃろ?」

「いえ…そんなことは…」

「いいんじゃよ。

まあ、その名を付けるのには意味がある。」

「はぁ、」

「その理由を教えてやろう。

志詠や、儂の刀を取ってくれ。」

「わかりましたよ。」


気づかなかった。

ばあちゃんいたんだ。


「これですかね」

「そう、それじゃな。」


ばあちゃんはすぐに二本の刀を持ってきた。

片方は黒く、片方はなんというか…色的には黒い。

けど、普通の黒じゃない。


「暗黒色とでも言ったらいいのか?」

「鞘の色か?」

「あっ、はい。そうです。」

「どちらもいい黒色じゃろ?」

「そうですね。」


本当にそう思う。

どちらも綺麗だ。


「じゃあ、蔵に行くとするかのぉ。」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


そこには刀が何本もあった。

一つ一つが丁寧に置かれておりまた、異様な雰囲気を放っていることもあいまりより厳かな雰囲気を醸し出している。


「この二本は…ここじゃったな。」


そう言うと爺さんは一つを中心にもう一つを空いていた刀を置く台のところへおいた。


「ここは良いじゃろ?

ここにある刀は…我ら本家の人間の名前の由来となる刀じゃ。」

「へぇ、そうなんですか。

ん?じゃあ、さっきおいた刀は…」

「真ん中にあるのが黒犬。

端っこにあるのは狼藉じゃな。」

「2つ合わせて黒犬、狼藉ですか。」

「そう、儂の名前じゃ」


爺さんは嬉しそうに言う。


「お主の名前は…まあ、本家の人間ではないからここの刀由来ではないか。」

「ですね」

「まあ、ある意味良いかもしれぬがな」

「え?」

「狼藉なんて名が良い名か?

ここの刀の銘はすべてまともではないぞ?」

「ああ、それを考えるとあまり良くないですね…。」

「まあ、名前に関しては昭和の戦争後の当主が本家から出れば自由に変えて良いと言ったからかなり緩和されておる。」

「そうなんですか。」


まあ、本家にいたら莫大な資産があるから問題は無いんだろう。


「さて、そろそろ昼食の時間じゃろう。

屋敷に戻るぞ。」


そう言うとスタスタ歩いていってしまった。


「遅れるとばあさんに嫌見事を言われるのでなぁ。

カッカッカッカッ」


たしかにそうだ。

早く戻ろう。

タイトルに深い意味はありません。

同様に登場人物の名前に深い意味はありません。

詳しく知りたければ一話のURLから辿ってください。

しかし、内容は保証しません。

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