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10 スキル習得前編

「何のようだ?」

「いや、検証に付き合ってもらおうと思ってな。

まず、スライムが薬液を生成するのを知ってるか?」

「あ、あれか。

薬草を食べさせたらそこそこの確率でゲットできるスキルだろ?」

「オケ。

把握してたんだな。」

「あたり前田のクラッカーじゃん?

ゲーマーたるもの些細な情報でも獲得しておかねば!!」

「ギャグが古い。

それに面白くもない。」


が、情報を知ってるのなら良好良好。


「回復率は?」

「一度服用すれば50ほど回復したはず…

継続ではないから普通に回復ポーション使ったほうが圧倒的にマシだな。」

「まあ、俺持ってないけど。」

「後で渡すよ。

他にも装備とか必要だったら教えてくれ。

可能な限り手伝うからさ。」

「じゃあ、刀を頼めるか?

それとスキルの取得条件とかある?」

「お?基礎スキルに手を出すのか?

それならここに、チュートリアル本があるからこれを渡しておくぞ?」


そう言うと虚空から大量の本を出してきた。


「おいっ!!雑に扱うな!!」

「えっ、ってうわぁ!!?」


ここ洞窟の中だぞ?

当然、土まみれになるに決まってるだろ?馬鹿か?こいつ?…そういや馬鹿だったわ。


「チッ、っというかどこに保管すれば?」

「えっ?倉庫のスキル持ってない?」

「俺が持ってるのは逃走だけだ。」

「…なんかお前…色々おかしいよ。」


なんだ?俺はスキルを獲得するタイミングとかも一切知らんからな。

そもそも街に行ってないし。


「まあ、まず倉庫と鑑定を教えるからそこらへんに座って。」

「了解。」


言われたので大人しく座る。


「倉庫は…獲得条件が…あっそうか。」

「ん?なにかわかったのか?」

「いや、NPCクエストで手に入れたから取得条件を忘れかけてたんだよ。

獲得の仕方は単純でこの石を、起動してくれ。」


と、渡されたのは赤いビー玉に近いモノだった。

とりあえず、使おうと考えてみる。

おっ、光った。


「多分これで獲得できてるはずだ。」


ステータス確認。


───────────────────

ステータス

名前︙シン

レベル︙5

職業︙迷宮主


攻撃力︙48

防御力︙46

精神力︙62

素早さ︙51

器用さ︙53


スキル︙

逃走 Lv.1

倉庫 Lv.1

───────────────────


確かに増えてる。


「これなんだ?」

「わからん。

検証班の奴らに聞いてくれ。」

「いや、そう言われてもな。」


まず、俺はそいつらを知らないんだよ。

そこを教えろよ。


「あ、お前関わりないんだったな…。」

「ボッチじゃねぇよ!!」

「誰に向かって叫んでるんだよ。」

「知らん。何か義務とか責務とかから叫んだ。」

「…なんかわかるよ。」


理解されるのはそれはそれで嫌だがな。


「鑑定は…まあ、ものをよく見たら獲得できる。」

「は?なんでそこの設定がアバウトなんだよ。」

「いや、知らん。

というか、便利な能力の取得条件は割とゆるいぞ。」

「…ああ、ゲームだから緩めに設定してないと新規のプレイヤーが出遅れるわけか。」

「多分そういうことだと思うぞ?知らんけど。」


責任感ねぇなぁ…


「じゃあ、習得頑張ってみるわ。」

「了解っと。」


そう言い俺たちは互いに笑いあった。

なんとなくだけどな。

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