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 では、君の冒険の物語を始めるとしよう…



 挿絵(By みてみん)




 ここは城塞都市オーガンドの王城。その謁見の間だ。

 大理石と希少なオリハルコンで覆われた荘厳なこの場所に、

 まるで場違いな者達が近衛兵に連れられてゾロゾロと入室してくる。

 そして、この場の権力者の前で膝をついた。

 君はこの中にいる冒険者のいずれかになる運命なのだ。



 狂王オウガ3世が治める、城塞都市オーガンドは建国2百年の大祭事を間近に控えていた。


 しかしだ、ここ最近オーガンドの城下で変な噂が流れているのだ。

 夜な夜な、どこからともなくモンスターが現れる。

 大祭事を控えた重要な時期にこの問題は拙いとみた狂王は、

 数名の兵士に調査を命じて城下に放った。


 …だが、ひと月前に"ダンジョンらしきものを発見した"という報告を残し、

 誰一人として城へと帰還することはなかったのだ。


 これが事実であれば、このオーガンドは大混乱へと陥るだろう。

 事態を重くみた狂王は秘密裏にこの問題を解決すべく、

 この場に冒険者達を招集していたのだ。


 しかし、この難易度の高いクエストは少数で行わなければならない。

 ここに集められた冒険者からひとり選び出し、

 事に充てなければならないだろう。


 従者が王に向かって何事かを呟くと、

 狂王は思い腰をとても嫌そうな顔をしながら上げた。

 そして、ひとつ咳払いをすると君達に向かって口を開いた。


「…諸君。集まってもらったのは他でもない。君達の中からひとり、余から直々の依頼を受けて欲しいのだ!それも大事にできぬ重要なものだ。ここでの話は他言無用とする!みだりに城下で噂をばらまき混乱をもたらそうものなら厳罰に処するぞ? 心して聞くがよい!」


 狂王は君達に語った。

 建国2百年の祭事を前に、この城塞都市オーガンドの城塞内で…

 未知のダンジョンが発見された可能性がある!

 民の混乱を避けるべく、ダンジョンを探し出して諸悪の根源を叩いて欲しいのだと。

 依頼を受ける者には銀、20シルバーを前金として渡す。

 もし、事態の収拾に成功した暁には、

 その百倍の額20ゴールド(2000シルバー)と…

 この城塞にある土地と屋敷を与える!それらに住むも売るも自由とする。

 ただし、途中で放棄することは許されない!これは王命である。

 仮にダンジョンを発見し、その困難さから探索を諦めた場合は…

 合わせて価値1ゴールド(100シルバー)のダンジョンアイテムを持ち帰ること。

 そうでなければダンジョンを発見したとは認めず、兵の派遣も行わない。

 虚偽の報告をしたとして、このオーガンドから永久追放処分とする!

 我が城下で揉め事を起こすのも禁じる。気を引き締めて事に当たること…


 君達は想像以上に無茶な王からの依頼に表情を強張らせるが、

 狂王はフンッと鼻を鳴らしてドカリと王座に再び腰を落とす。


 そして、狂王は側に仕えていた従者を呼び寄せる。

 この場にいる冒険者の調書を受け取るとつまらなそうに頁を指でめくっていった。


 村人…女魔術師…老賢者…女賊…遊び人…そしてエルフ。

 見世物としては及第点といった面々に軽く溜め息を漏らす。


 暫くすると、狂王の手がある頁で止まった。


 そこに記されていたのは… さあ、選んでくれたまえ。


(1)力自慢の辺境の村人


 ☛村人のページへ…


(2)エキゾチックな女魔術師


 ☛女魔術師のページへ…


(3)暗黒のオーラを纏った老賢者


 ☛老賢者のページへ…


(4)冷ややかな視線を浴びる女賊


 ☛女賊のページへ…


(5)近衛兵が注意しても楽器を鳴らすのを止めない遊び人


 ☛遊び人のページへ…


(6)周りを剣呑な表情で睨みつけるエルフの女


 ☛エルフのページへ…


 

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