細かいことって大事。
普段から彼は大雑把な人だとは思った。私もそうだから。
でも、いざ結婚するとなって。
式をどうするとか。同居するかしないかとか。
ほんと、いろいろ決めなきゃいけないだろうに。
おおまかなこと以外話し合わず、見切り発車的に結婚してしまった。
彼の両親とは、彼も含め、長くて。
同居も違和感がなかった。
車をとめる駐車場も契約してくれた。
仕事も続けていい、というよりは、続けてくれと言われた。
お義父さんは大人しい人で、娘がいないから、何を話していいやらと
てれてニコニコしている人で。
お義母さんはパキパキしている人なので。
のんびりしている私にはありがたいかなと思っていた。
生活費を一応お義母さんに渡した。
私が寝る部屋は、なぜか、家を出ている義弟の荷物であふれていた。
私はまずゴミ捨てをしないと生活をスタートできなかった。
普通さぁ、私が引っ越してくる前に、片づけるんじゃないの?こういうの。
同居だし、あまり文句を最初から言ってはいけないと、我慢した。
仕事をするとは言っても、家事をやらないのも悪いと、朝のごみ出しや、風呂掃除、
休日は掃除とか買い出しを手伝った。
「二階は掃除してね。ごみ捨て、トイレやお風呂掃除はまかせたわ。」
「料理は私がやるから。私、他人の作ったものは食べるの嫌なの」
お義母さんは同居スタートするとき、笑顔で言った。
ん?私って他人だったの??しかも、お義母さんの嫌いなことだけ私やるの??
同居について、もっと細かいことを話しておけば良かった。
後悔先に立たず。