第28話「まりあ、賢者タイム(笑)」
ボクは今、とってもヤバいです。
なぜなら、さっき人魚になった事で魔力が減り、魔法補正が効かなくなってしまいました。
何の魔法補正かって?
それは女子化補正!
外見はあまり変わらない(胸もそのままだし)のに、タックの中だけなぜかキツい。
そして、それ以上に問題なのは、精神が男に戻ってしまい、女子更衣室に入りづらい!
うう…。普段なら、全然気にならないのに。
…かと言って、この体じゃ男子更衣室には入れないし。
そこへ
「何してんの?とっとと入ろうよ!」
「茜!」
「どしたの?」
「ちょっと聞いてよ!」
ボクは茜に相談した。
「なんだ、そんなこと?大丈夫大丈夫!さ、行こ!」
「え!?ちょっ、ちょっと引っ張らないで!」
「もう、まりあなら誰も気にしないから」
「ボクが気にする!」
「いつも気にしてないじゃん」
「だから、今は精神が男なんだって!」
「…」
無言になった?
「何で喜ばないの?」
「え!?」
予想外な意見!?
「大丈夫!」
茜が自信満々に言い張った。
「役得!」
「女の子が言うなー!」
…ヒドい目にあいました。
こっちは目も合わせられないのに、みんなに胸揉まれたり胸揉まれたり胸揉まれたり…。
おっかしいな~。
前は全然大丈夫だったどころか、揉み返したのに。
やっぱり、精神の性別の違いなのかな~?
それはともかく。
今のあたしは、完全女体化。
胸を揉まれ過ぎた性か、マナを思い切り吸収したらしく(…て、詳しい理由なんて判らないけど)一気に進んだ。
早く進んでいれば、あんな恥ずかしいことをしなくてすんだのにー!?
…でも、胸は揉まれたくない。




