第26話「まりあ、ついに…!?」
「じゃあ、やろうか?」
「え!?茜、何言ってんの?」
「タック」
「ここ教室だよ!?みんないるし」
「みんな、気になってるよ。イッツ・ア・ショータイム♪」
「するかー!!」
とゆー訳で、別の空き室でしてもらいました。
とは言っても、女の子の前にアレをぶら下げるのは…。
男としても女としても恥ずかしいなぁ。
…て、女の子はぶら下げないか。
そんなこと考えてると…
「はい!できたよ♪
ショーツ履いてみて」
あたしは恐る恐るショーツに脚を通してみた。
すると…
もっこりはなく、すっきり!
「おお~?!」
ああ!この久しぶりのフィット感?安心する~。
…。
…あたし。遠いところまで来ちゃったんだなぁ。
男に戻りたかったのに、いざ戻ったら女の子の方が安心するなんて。
さて、遂に4時間目!
「体育」の、そう「水泳」の授業である。
でも、今のあたしは大丈夫!
茜が施したタックですっきり!
…ちょっとキツいけど。
でも、もうモデルもオッケー!
ランウェイをモデル歩きで行っちゃうよ!
「こらーっ!一沢!かわいい…じゃなくて、何してる!?」
生徒と同じスク水姿の先生が怒った。
…て、みんな見るなー!!
確かにここは、ランウェイじゃなくてプールサイドだったんですけどね。
しかも、スク水で。
…。
…ハズい。
「何浮かれてるの?」
「…訊かないで」
あたしは顔を真っ赤にした。




