閑話「まりあとクリスマスイブ」
主人公の名前が「まりあ」なので書いてみました。
クリスマス編です。
初めて読む方に説明しますと、主人公まりあは本来男の子なのですが、魔力が溜まると女の子になってしまう体質。
この世界での日本は、魔法の使用はかなり制限されているので、魔力を消費できない彼女はなかなか男に戻れないのです。
「美希〜!クリスマスイブなのに、まりあに呼び出された〜」
「私もよ。
でも、何?茜、恋人でもいるみたいな発言だけど?」
「いや。確かにいないんだけどさぁ」
「ならいいじゃない。暇なんでしょう?」
「そうだけど…」
ピンポーン♪
「はーい!少々お待ちを」
どたどたどたどた…!
「あ!まりあだ」
「…ずっと待ってたのかしら?」
ガチャッ!
「いらっしゃい!」
「まりあ。来た…よ…」
「…」
「え?どうしたの?」
「…」
「まりあ。あなた…、その格好…」
「かわいいでしょ?」
クルッ!ピラッ♪
「…み、ミニスカサンタ」
「確かに可愛いわね」
「似合う?」
「に…」
「?」
「似合うー!かわいいー!」
ガバッ!
「あ、茜!?」
「いや〜ん!モコモコ!フワフワ!ムニムニ〜!」
「あ!?イヤ!?ちょっ、ちょっと茜〜!?」
「あまりの可愛さに理性が飛んだわね」
「み、美希ー!?冷静に診断してないで助けてよー!」
「ギューッ!」
「ギャーッ!ベアハッグ!?ベアハッグ!?」
「はあ!はあ!」
「ダメー!?胸揉まないでー!?」
「揉み心地は良さそうね、まりあの胸」
「だから、冷静になってないで止めてー!」
「やれやれ。いいかげんにしなさい!茜!」
チョップ!
「あた!」
「まりあが困ってるでしょう」
「は!?ここは!?」
「正気に戻ったようね」
「あ、あまりのかわいさにちょっと(笑)」
「えーん!何が『ちょっと』だよー!?ヒドいよー!」
「ゴメンね〜。まりあ」
「で、まりあ。何の用なの?」
「あ!そうそう。あたし、いいこと考えたんだ!」
「「…」」
「何?その反応?」
「いや。だいたい、まりあの考えた『いいこと』ってロクなことないから」
「茜の言う通りね」
「ちょっと聞いてよ〜」
「ミニスカサンタのまりあ。見たから、もういいや
じゃね。まりあ」
「私も忙しいのよ。家のことで。
帰らさせてもらうわ」
「えー!?ちょっとー!?」
あれ?おかしい?
もっとハートフルな話になるハズだったのに!?




