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第12話「まりあ、魔法を使ったら…」
閃光が走る!
てゆーか、世界が白く染まった!
それを認識したおれは、身体全体から力が抜けるのを感じる。
こんな感覚初めてだ。
たぶん、体内から魔力が枯渇したのだろう。
そんなことより、ダンプは!?
…止まってる。
子猫も無事だ。
良かった。
「まりあ!大丈夫!?」
「ああ。おれは大丈夫。子猫も無事だ」
おれは子猫を抱き上げた。
…あれ?子猫、嫌がるぞ。
「…まりあ?」
「あなた…?」
「ああ。男に戻ったよ。久しぶりに」
「「…」」
え!?何?その反応?
おれ、元々男なんですけど。
…と、その時!
ウウウウウ〜ッ!
「「「!?」」」
緊急警戒警報!?
『ただいま、この地域で強力な魔法を感知しました。詳細が判るまで、その場で待機していてください。繰り返します。…』
え?




