吹部の学力分布
「テスト終わったー」
テスト終了のチャイムが鳴る。
「まだ私語は慎むように」
さーせん……にしても最近の部活が濃かったせいか、久々の部活に感じるなぁ。
うんと背伸びをし、首を鳴らす。
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吹部の学力分布は平均が少ないように感じる。なぜなら……
「いやーできなかったー」
少し笑い気味で言うやつは勉強ができるやつ。
「私もできなかったー」
あっけらかんと笑いながら、または諦めた顔で言うやつは本当にバカ。
「……」
無言は闇か、またはすごくできるやつのどっちか。
そしてテスト返却が始まると頭がいいやつの自慢大会がさりげなく行われる。と同時にどれだけ点数悪かった対決も行われる。
そして「すごーい!」と「うそー!」の嵐にしばらく見舞われるのだ。平均の人はあまりいない。
今日はテストが終わったばかりなので、全体的に喜びムードだ。
「テストは終わりました。テストの結果は変わりません。切り替えていきましょう」
「はい。散った、散ったー」
副部長の前田先輩が手を叩き、部室からみんなを追い出す。
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「どーしよぉー。テストオワッタァァァァァァァ」
いつもの練習教室に行くと生気に欠ける高遠先輩がいた。
「先輩、生気が口から漏れてますよ。切り替えをしっかりって部長が言ってたじゃないですか」
「うーーー。指定校推薦なのぉお、学校の成績が大事なのー。テストが悪かったら成績がが~」
机に倒れこむ高遠先輩。
「次のテストで挽回してくださいよ」
ガラリと教室のドアが開く。
「今日はパート練します。先輩、外まで声が漏れてましたよ。成績4.8もあるんだから大丈夫なんじゃないですかー。早く、音出しお願いしますね」
「!?先輩、頭がいいですね」
正直驚く。進路かー、今から考えておかないとな。




