転生しました
私は誰もが振り返るような美人でも無く、かと言って別に人に見せられない様なブスでも無く、中の中。化粧をすれば可愛いかなと言った所謂普通。
成績もそこそこ良いかなと言ったもので、天才でも馬鹿でもない。
人間関係が激しいという訳でもなく、友達もそれなりに好きな人もいたりいなかったり。
唯一の特徴として身長が平均よりも低いというコンプレックスがあるくらい。
他は平々凡々。
まあ何処にでも居る普通の女子大生だった。
ええ、お察しの通り過去形です。私、死んじゃいました。
殺人事件に巻き込まれたとか、小さい子を助けようとして事故にあったとかそう言うんじゃないんです。あ、普通に歩いていてひき逃げにあったとかでもないんです。勿論不治の病で死んでしまった訳でもないんですけどね。
じゃあどうして死んだんだって?
あの・・・・・えっと・・・・・・・・・
実はですね・・・・・・・・・
も、餅を・・・・喉に・・・詰まらせまして・・・・・・・・・テヘッ☆
・・・・・・・・・・
あうぅ・・・・ま、間抜けとか言わないでくださいよう!
た、確かに、餅を喉に詰まらせて死ぬなんて間抜け以外にないんですけどね!?
私も少し間抜けすぎてこれは無いなぁって思っちゃいましたけどね。
まあ、こうして私の人生は幕を閉じました。
よくある話です。
転生というのもよくある話なんでしょうか?
わたしは前世の記憶を持って転生してしまったようです。
しかも、剣と魔法が存在する異世界に。
気付いたら赤ちゃんでした。なんて、アニメや小説みたいなことが起こるなんて正直吃驚です。
アニメや小説の主人公みたいでちょっとドキドキします。
ここはやっぱり前世の知識を生かして知識チートとかやってみるべきですかね!?
それとも魔法のある世界なので異世界人補正(転生者だけど)とかで魔法チートとか出来たり!?
ちょっと憧れてたんですよねぇ。そういうのに。
何だかワクワクしてきましたよ!!
こうして、わたしはエミリア・クラッセンとして異世界の片隅で生を受けました。