DAY2 増加大
時刻は夜の7時30分。二日目最後のゲームから一時間半たっていた。
俺達はまた壁にぶつかっていた。
「一緒に行動してよ!」
「どうする福嶋?」
「今一緒に行動するかを話すのは得策じゃないまだこっちの校舎に居るのなら今日を生き残って消灯時間に入る前に一階の木工室にこい。そこで話す」福嶋はそう言って二階のコンピューター室を出てきた。
「何を話していた?」
竹中は福嶋に聞いた。
「一緒に行動しないかって言われた」
福嶋は答えた。
「まさかお前承諾したのか!?」
俺は竹中を押し退け福嶋に問いかけた。
「いや今は結論を出す時じゃない。
2グループとも生き残ったら木工室にこいと言った話はそこでつける」
「そうかお前らしい選択だな」
俺はホッとして近くにあった窓を見た。
すると
大分遠くだが黒っぽい煙が上がっていた。
「あそこは寺院の近くか」俺はそう呟いて持ち場に戻った。
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時刻は九時半あの黒い煙をみてから二時間が過ぎていた。
俺達は待ち合わせ場所の近くにいた。
二時間の間は偶然か奇跡か奴に会わずに進むことができた。
「良かったな奴に会わなくて」竹中は俺に話しかけてきた。
「あぁ、でも不自然すぎる二時間もの間に一回も奴に会わないのはおかしい」「まぁ、そうだけど会わないに越したことはないよな」
「まぁな」
俺が少し談笑したのもつかの間。
「来たぞ!」
奴が現れた。俺は中央階段の近くにいた。
奴の近くに居たのは本木だった。その前に中亘と天野。
二人は少し遠めの距離だったので7割程度で走っていた。
「どけろ!」
でかい叫び声が聞こえて中亘が振り返るともう目の前に本木と奴が来ていた。天野はまだ7割程度だ。
中亘は本気で走って俺のいる中央階段まで来た。 「上へ上がって皆と合流しろ」
「わかった!」
そういって中亘は上へ上がった。
天野は中亘が本気で走ったのをわかっていなさそうだった。
俺は「あいつ死んだな」と小声で呟いた。
本木と天野の差は後20メートルほどだ。
だが本木は本気で走っているからその距離などすぐに埋まる。
本木と天野の差が10メートル程になった所で天野身の危険にきずいたがなぜか体が動かなかった。恐怖により体が強張ってスピードが落ち始めた。すると
「どけろ!」
本木が天野へタックルした。
ドン!とゆう強い衝撃で壁に打ち付けられた天野は動けなくなった。
「うっ うわぁ!」
奴は倒れた天野に標的を変え腕を掴み近くへ寄せ首を噛み砕いた。
首もとから血が大量に吹き出て周りの壁は血で染まった。
本木はやっと中央階段に着き上へ上がった。
俺は全員上がったのを確認して二階へ向かった。
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数分後皆が合流した。
「俺様子見てくる」
「待て。俺も行く」
竹中と中山が様子を見に行ってる間に俺らは奴について話していた。
「あいつの殺しかって人をたべてんの?」
中亘が質問。
「多分な、まぁ大半は殺すのが目的だろうがな」
と俺が答えた。
「なぁ、天野は死んだのか?」福嶋が聞いてきた。
「その事は今日のゲームが終わったら二人で話そう」「わかった」
俺が言った言葉に福嶋は賛同してくれた。
「お〜い。様子を見てきたよ」
竹中と中山が帰ってきた。
「どうだった?」
福嶋が聞いた。
「残酷だった。
奴はまだ下に居て天野の叫び声を聞いて様子を見たかったんだろう。
一つの教室が真っ赤に染まっていた」
「そうか。ありがとう」
福嶋は二人にお礼を言った。
その数分後に鐘がなり俺達は待ち合わせ場所に向かった。