東校舎でわ
中山達は東校舎で見回っていた。
「なぁ。なんか静かすぎないか?」
元木が言った。
「そう言えばそうだな。
死体も少ないしみんな西校舎にいるんじゃね?」
竹中が言った。
「ねぇ。少し休まない?
学校内とはいえ、少し疲れたよ」
成宮が提案してきた。
「そうだな。
人気の無いところの教室で休むか」
「「賛成」」
皆も承諾したため三階の図書室に入り休みをとった。
「俺トイレに行ってくる」 元木が図書室をでた。
「あっ、じゃあうちも行く」
南部も元木に続き図書室をでた。
学校の中はとても静かだ。
何が起きても直ぐにわかる。
はずだった……。
------------------
元木らが出てから30分がたった。
「あいつら遅くないか?」 竹中がいった。
「そうだな、様子を見に行くか」
中山が提案した。
「そうだな」
竹中はそう言ってドアを開けた。
周りは静まり返っていた。
時刻は昼飯の時間を過ぎていた。
にも関わらず死体は放置され飯も支給されていない。
「なにか。
あったのか?」
ピンポンパンポン!
良くマンガなので使われそうな音を出しながらアナウンスが始まった。
「生徒の皆さんにお知らせします!」
なぜか荒々しい。
それに近くでは悲鳴が上がっている。
「至急学校内から脱出してください!
もう一度繰り返します! 至急学校内から脱出してください!
ん?
うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブツ!
とゆう音を最後にアナウンスが途絶えた。
「何があったんだ?」
竹中が聞いた。
「わからない。放送室があるのは西校舎だ
元木達を探してから
それから西校舎の福嶋達と合流しよう!」
「そうだな」
中山の提案に竹中が乗った。
成宮も良いよな?
竹中が聞いたが反応がない。
成宮は怯えて廊下の向こうを指差していた。
中山と竹中がそっちを向くと。
愕然とした。
「死体が立ち上がった・・・?」
死体の一人が立ち上がった。
そして中山と目があった。
次の瞬間。
中山達に向かって突然走りだした。
「逃げろ!」
三人はすぐさま逃げ出した。
二階に降りるとそこにもやはり死体が転がっていた。
廊下を静かに歩いてると逆方向から誰かが走ってきた。
元木だ。
だが南部の姿がない。
「元木!こっちだ!」
竹中が呼んだ。
すると元木の横から誰かが飛び付いた。
元木は倒れ相手が上乗りになる体制になった。
すると。
上乗りになったやつが
元木に噛みついた。
「うわぁぁぁぁ!」
元木は叫んでる。
肉がはがされ血が辺り一体飛び散った。
元木の抵抗がやんだ。
「あいつ。死んだのか?」 竹中が言った。
「多分な。
仕方がない
奴は死んだ。 南部も生きてるかわからない。
目的を福嶋達に合流することに変える。
いくぞ」
中山は先頭をきって進んだ。
竹中と成宮はそれに続いて進んだ。
これから起こることの序章に過ぎない出来事に怯えながら。