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今思えば、というのは結構あるのかもしれない①

当時、確か加圧トレーニングが流行り始めた頃だった

12〜3年前、当時28歳くらい。


左下腹部に痛みとも言えない違和感が現れ出した。


誰かにそっと手で触られているような感覚。

“痛く”はない。ただ、何かがある感じ。


わりと自分の変化に敏感だったので、すぐ健康診断の予約をした。

血液マーカーや下半身のMRIもオプションにつけた。出費が痛かったのを覚えている。



結果は、問題なしだった。

が、医師に少々怒られた。「すごい便秘〜!体幹を鍛えなさい!これ、全部うん◯よ!脂肪も多い!」と。体型の割に腹回りの脂肪が多かったらしい。それは私も知っている。


どちらかといえば痩せ型だったが確かに常にお腹は少しぽっこり体型だった。

学生時代の約8年間、運動部に所属していて皆と同じように日々厳しいトレーニングをしても、体力はつけど身体はぷにぷにしていた。何と言うか、目に見える筋肉がついた事がない。


社会人になり、輪切りされた自分の腹の脂肪を見ている。

「ほら!これ脂肪よ〜!!見た目じゃ分からないのよ!」

確かにこれまでの人生で腹筋がついた事なんてなかったし、水着の時はパーカーやシャツを羽織っていた…


くびれはあるけど、腹出しファッションは出来ない。

それこそ己の美意識による程度の腹ポニョ問題だと思っていたので特に気にしていなかった。


「こういうのを【痩せデブ】と言うのよ〜!?」


「痩せデブ……」


「そうよぉ。ノリカを知ってるでしょう?ノリカの通ってるジムがあるから、行きなさいよ〜!このままだと歳取れば成人病になっちゃうわよ!体幹が大事なのよぉ!」と、かなり親身な医師だったように思う


その日は都内で珍しく雪が降っていて、徒歩10分そこそこの病院まで行くのも一苦労だった。

途中何度も滑りかける人を見たし、私も同じだった。



【痩せデブ】か…。

揺るぎない体幹があれば…この都会の雪道でも無事に自宅へ辿り着けたんだろうか。

コートの尻にべっちょり付いた溶けたかき氷みたいな泥水を手で払いながら、「ノリカ…?…」

と、小さな玄関でバカっぽく呟いた自分を覚えている。



だいぶ前の事なのに人生でハッキリ思い出せる1日とか場面とか、わりとしょうもなかったりするなー


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