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初仕事 2

シュエ、シュナに魔力の扱い方を教えているとそこにルナとミアが教えを請いに来た。


「ブレイド様、わたくしは基本この扇で戦うのですが氷魔法も使えるのでできれば教えていただきたいのですが」


「わかったよルナ。氷魔法なら僕の得意分野だからどのような魔法を使いたいか教えてもらえれば教えれるけど?」


「でしたら広範囲に使える魔法を教えていただけますか?」


「わかった。広範囲に魔法を放つためには緻密な魔力操作が必要だからシュナとシュエといっしょに練習してもらえるかな?ところでミアはどんな魔法が使えるの?」


「あたしは闇魔法が使えるわ!わたしも魔王様のように強い闇魔法使いになりたいの」


「なるほど…それなら魔力を増やすか練度を上げて魔法に必要な魔力の必要数を減らさないといけないね。だったらとにかく魔法をギリギリまで使って練度を上げつつ魔力を上げようか」


この世界では魔力量は増やすことができる。

そのためには自分の持っている魔力をなくなるギリギリまで使う必要があり、回復すると魔力が増えているという仕組みなのである。

ただし、この情報はあまり広がっておらず、魔力は生まれつき変わらないとされている。

そのため、ミアも半信半疑だったがブレイドの魔力の多さからその話を信じてその鍛錬を始めたのだった。


続いて、ブレイドは一人で筋トレをしているヴァレンタインのところへと向かった。


「ヴァレンタイン、絶対に最初に鍛える場所間違ってると思うんだけど…」


「僕は短剣を2つ持ってスピードを生かしながら戦うんで筋肉は必要だと思うんですよ」


「いや、確かに筋肉をつけるのは必要だと思うけどさ、スピードを生かすなら足を鍛えるべきじゃない?絶対に胸筋とか腹筋よりも先にさ」


「いえ、確かにそうかも知れませんが威力を出すために必要なんですよ!」


「いや、さっきスピードを生かしたいって…ってまぁいいか。とりあえず腕や足も鍛えたほうがいいと思うよ?そして剣技はフェルと訓練したほうがいいかな?」


「わかりました。頑張りますね!」


そうして、ヴァレンタインはフェルの下へと向かったのだった。


「フェル、僕と手合わせしてよ!」


走り込み中のフェルにヴァレンタインはフェルの使っている大剣を持って手合わせをお願いしに行った。


「はぁ、はぁ、す、少し待ってもらえるかな。さすがに少し疲れちゃって」


「うん、わかったよ」


そうして、しばらく休んだあと、二人は模擬戦を始めたのだった。

戦いはヴァレンタインが短剣で攻め、フェルがなんとか大剣で防ぐという形だった。

やはりフェルの体力や筋力が足りなく大剣に振り回され、あっけなくやられてしまった。


「うん、やっぱり二人とも基礎からしっかりとしたほうがいいね。これからも励むように」


「「はい!」」


「さて、最後はブランかな?ブランはどのような戦い方なの?」


「はい、俺は光魔法と片手剣で戦いますね。基本は剣をメインで使ってそれに光魔法をまとわせたり相手の目眩ましなどをして近づいて戦います」


「なるほど…確かにパッと見た感じこの中で一番魔力があるね。…よし、じゃあ僕と対決しようか」


「え、ブレイド様との模擬戦をできるなんて…とても光栄です!」


「よし、それじゃあかかってきていいよ」


「はい、胸をお借りします」


そうして、ブランがブレイドに猛攻を仕掛けたがそれをブレイドは軽くあしらった。

(元の低い身体能力を馬鹿みたいな威力の身体強化魔法で無理やり強化している)

ブランの光魔法での目眩ましを氷魔法を鏡のように使い回避したり、光弾を氷弾で打ち消し、それをなんとかブランが回避してを繰り返していた。

しかし、ブランの体力がすぐに底をつき、倒れ込んでしまった。


「はぁ、はぁ、さすが、ブレイド様です。俺なんかではまだまだ届きそうにありませんね」


「でも、線はいい感じだよ。魔法の使い方もあってるし剣術もいい感じ。ただ、どれもそれなりにできていて何か1点に突出しているものがないね。何か必殺となる一つの技を見つけてみてもいいかも」


「なるほど…わかりました!やってみますね」


そうして、ぶつぶつとなにかをつぶやきながらブランは部屋へと向かっていったのだった。


「さてと、残りの三人はどこにいるかなぁ」


そうして、初めての仕事は無事終了したのだった。




「ちっ、なんだよあいつ。新人のくせに幹部になりやがって、あそこは俺らがなるはずだったのによ」


「まぁまぁ落ち着けってカーライル。あいつは確かに実力者らしいぜ。まぁ、俺らでボコしてあの立ち位置から引きずり下ろしてやろうぜ」


「確かにいくら強いからといっても私たちが束になってかかれば倒せるでしょう。ねぇ、ナーヴァ」


「あぁ、俺にカーライル、ディールがいればあいつを引きずり下ろせるだろ。あぁ、もちろんどんな汚い手を使ってでも勝ってやるよ」


「そうね、いくら強いと言っても他の幹部程度だとあの作戦で倒せるわね」


「詳しい作戦は後日立てるとしよう」


「あぁ」


「えぇ」


そうして、小さな悪意が密かに芽生え、作戦の実行を今か今かと待ちわびるのだった。

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