グレゴリー・バーン
「なぜお主がわしらを裏切って悪魔なんてものを呼び出したのじゃ?」
「俺は魔王軍に入る時に言ったよなぁ!強さが欲しくて魔王軍に入ると。だが実際はどうだ?全然強くならねぇしそれだけでなく鍛錬する時間もありゃしねぇ。そこでカーライルから提案されたというわけだ。特別な魔法を教えてやるってな!そして、コレが俺の真の力だぁぁぁ!」
そう言うと何らかの魔法を発動させる。すると突然グレゴリーの身体から禍々しい魔力が溢れ出した。
「ハッハッハッ!コレが俺の真の実力!この力さえあればあの行け好かねぇブレイドにさえ勝てるだろうよ!」
「ふん、そのような仮初の力ではブレイドどころかわしらにさえ勝てぬと知るが良い!」
そういってエイダが魔法を放つがグレゴリーがそれを簡単に弾いてしまう。
「あたしがあいつの気を引くから2人は魔法の準備をしてなさい」
そういってスレッドがグレゴリーに向かっていった。
それを見たエイダとエリアが詠唱を開始する。
そして、グレゴリーがそれを阻止しようとするがそれをスレッドが止める。
しかしグレゴリーの力はスレッドの全力を軽々と押しのけ詠唱をしている二人の元へと向かう。
「……来たれダークバインド」
そうしてエイダの魔法がグレゴリーを拘束する。
そしてその魔法はグレゴリーをその場にとどめることには成功したが魔力がゴリゴリとすごい勢いで削られており、立ち眩みを起こしてしまう。
そして、ようやくエリアの魔法も完成する。
「……敵を刻み粉塵に帰せエア・ブレイブ・ストーム!」
エリアの発動した魔法がグレゴリーに襲いかかる。
さすがに大魔法を完全に無傷で受け切ることはできなかったものの軽い切り傷が多少できたが、その程度で攻撃を抑えることに成功した。
そして、グレゴリーは魔法を消すことに成功したのだった。
そして二人に向かっていく。
「そうは…させない!あたしが2人を守る!」
そういってボロボロになりながらもスレッドはグレゴリーに襲いかかる。
しかし、それは足止めにすらならず後方の壁へとぶつけられてしまう。
「がっはっ…」
「ふん、くだらん。この俺にそのような攻撃が利くわけがないだろう」
「感謝するぞスレッド!おかげで詠唱を終えることができたのじゃ!ダークバースト」
エイダの放った魔法によりグレゴリーの周りが爆発する。
「これでやられてくれるとありがたいんじゃが………はっ!それよりもスレッドば大丈夫なのか…?」
そうしてエイダはスレッドの下へと向かったのだった。
今回はかなり短いです、すみません。