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唯一俺だけ男の魔女  作者: ののん
入学編
1/20

1話

 「今日からこのクラスに入る早乙女(さおとめ)(りく)だ。仲良くするように」


 とある学園。その一つの教室内の前でスーツ姿の女性が一人の少年を紹介する。


 「ちょっと待ってください。そいつ()じゃないですか!?」


 そして一人の生徒が大声で叫んだ。




 人類は党所として現れた化け物たちによって危機に瀕していた。

 その化け物達には通常兵器では効果が薄く信仰を許してしまっていた。

 だけどそんな中、バク者に対抗する力を持つ者達が現れた。その者達は今まで人類が使えなかった不思議な力を持っていた。そしてその力を有していたのは全員が女性。男性の者は一人として現れることはなかった。

 化け物は魔族。

 不思議な力は魔法。

 それを使う女性は魔女。

 こうして地球は人類と魔族との戦いの時代へ突入した。




 魔族が現れてから約30年の月日が経過した。その30年で人類は大きく進んだ。

 特異な力、魔法を持って生まれてくる魔女達の育成に力を入れ魔族に対抗していった。

 そして日本の魔女を育成する学園、出雲(いずも)学園。今日ここに一人の魔女が入学する。

 しかし、その魔女は少年だった。


 「ちょっと待ってください。そいつ男じゃないですか!?」


 少年を紹介されて大声を出す一人の少女。その少女以外の他の生徒達も驚いた表情をしていた。


 「そうだな。だがこいつは魔女だ」


 淡々と告げる女性。その言葉にさらに驚く少女達。


 「こいつは魔女だ。ならこの学園に入学するのが当たり前のことだ」


 現在日本では魔女は出雲学園に入学する必要がある。

 先天的、後天的に魔法を覚醒させる魔女。彼女達は特別な力を持つがだけどそれだけ。魔法を抜きにすれば他の人達とは変わらない。

 だから最低限の権利を保養するため出雲学園に入学しなければならない。先天的な魔女達は5歳のころから。5歳以降に覚醒した者達はその時から入学する。基本は全寮制。

 だから男とは言え、魔女なら入学しなければならない。


 「信じられません。男の魔女なんて聞いたことありません」

 「だろうな。こいつは世界初の男の魔女だからな」


 女性の言葉を生徒達は素直には信じられずにいた。

 なので女性が陸に言った。


 「早乙女、魔法を見せてやれ。そうすれば信じる」

 「別に信じなくてもいいんだけど」


 呟きながら陸は掌を上に向けて前に出す。するとその掌から水の塊が出てきた。


 「…」


 それを見た生徒達は驚きで言葉も出なかった。

 

 「これでわかっただろう。こいつは正真正銘魔女だ」


 こうして、世界で唯一の男の魔女の少女達に囲まれた学園生活が始まった。

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