表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HANIWA⭐︎HAO  作者: なかと
第三章 ノロワ=レイル編
102/114

死闘⭐︎よりどりミドリのビュッフェだよ!③

「やっぱりか……。それは、ノロワ=レイルの呪いなん…」


『違うわ。これは、自ら課した呪いよ。ノロワ=レイル様の理想を実現させるためにね』


 どういう事でしょう? ビュッフェは洗脳されているのでしょうか? きっと高価な壺とか買わされているのね?!


「ノロワ=レイルの理想とは何なんだよ? 世界征服?」

 ハオちゃんのマジカル質問にビュッフェは優しく微笑みました。


『ええ、世界を征服……とは少し違う。 あの方は世界を一つにするの。 争いが無い世界に』


「おかしいですわ。ノロワ=レイル登場時に『この世界を呪いで満たす』って言ってましたわ。どう考えても陰謀罪か共謀罪の類いですわ?」

 メオちゃんは六法全書で該当する項を提示しますが、ビュッフェは力強く口を開きました。


『呪いってね……、自分を縛り付ける固定観念を指すものよ。 あの方は縛られ続けている。平和な世界に!』


 その強い言葉に、黒レ騎士はビュッフェの肩に手を添えて言いました。

「ビュッフェ。ノロワ=レイルのやり方は間違ってると思わないか? 目的のために手段を選ばない事に」


 ビュッフェは黒レ騎士の手を払いのけると、『人の性善説は幻想よ。結果、現代でも争いは続いているわ』と、寂しい目を向けた。


「ビュッフェ、信じてみないか? この魔砲少女達を。俺は見てきた。彼女達の平和的解決を。実現出来る可能性を」


 ビュッフェは『ふふっ』と自虐的に笑うと、ハオちゃんに視線を送ります。


『アタイも信じられなかったわ。登場人物が誰も傷つけられない、決して死なない世界があるなんて、ね』

 ビュッフェは瞼を閉じ『でも、もう遅い。アタイの死で、この世界に『死』の概念が生まれる。ノロワ=レイル様の理想を信じるしか無いの』

 

 そこにハンムラビくんは静かに口を開きました。

「ビュッフェ。そうはさせないよ。僕も魔砲少女と出会うまではこの世界に絶望していた。だけど、今は強く感じる。くだらないことの大切さを、ふざけることで起こる笑いを」


 ビュッフェは『そんな戯言が…』と、呟く中、ハッと気付きました。

『何故、アタイの呪いが発動しないの? 何故、死ねないの?!』


 ハンムラビくんは紙切れを一枚取り出して言いました。

「埴輪は勝手に飲み食いしただけ……。つまり、お前の用意した『大食いバトル』は成立しない」


『それは、まさかっ! 領収書!?』


 なんと!ハンムラビくんは先に会計を済ませていたのです!!


「ああ、僕もこの世界を気に入ってるんだ。勝手に壊させはしない」

 カッコいい!! ハオちゃんどこ行ったの?

このままでは主役の座が危ぶまれます!!


『そう……、やっぱり強いわね。あなた達は』

 ビュッフェはハオちゃんに歩み寄ると『ひとつお願い聞いてもらえるかしら』と、手を握ります。


『ノロワ=レイル様の呪いを解いてあげて。あなたの『魔砲』で』


「任せるんだよ! アッシはハオちゃん。埴輪なヒロインに不可能はないんだよ! でも、これ以上食べるのは不可能だよぅ」

 ハオちゃんの力強い言葉にビュッフェは微笑むと、『笑いの力か…… 素敵な魔法ね』と言い、闇の勾玉の欠片を渡して小さく息を吐くと、ゆっくりと立ち去って行きました。


「ハンムラビさん、すごい活躍でしたわ!」

 メオちゃんが目を輝かせてハンムラビくんに駆け寄ります。いけない!ハンムラビくんにはハオちゃんという恋人が!

「違います」


「驚いた。何故、ビュッフェの呪いに気づいていたんだ? よくやったぞ」

 黒レ騎士の言葉に、ハンムラビくんは「この世界が終わるのを、誰も望んでないって聞こえただけさ」と、はにかんで答えました。


「ウチの扱いが雑ですよね。今回はちょっと活躍できたけど、不満よね」


「これで、あとはノロワ=レイルだけだよ! 白巫女さんもノロワ=レイルもまとめて……」

 ハオちゃんは笑顔でハンムラビくんの持つ領収書を受け取ると、但し書きに『ハッピーエンドにするよ』と書き入れ、みんなに見せました。


 皆は頷き、決意します。


 この世界は笑いの力で救ってみせると ──。


「ハオちゃん?その領収書で経費申請すると、私文書偽造罪になりますわ」


            ── 最終局面へ つづく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ