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HANIWA⭐︎HAO  作者: なかと
第一章 ヨクボウ編
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序幕⭐︎埴輪な魔砲少女だよ!

── 地中深くから響く声があった。


   『やあ、アッシだよ』


 それは、人類における福音なのか。

はたまた、終末を告げし不協和音と化すのか。

 人類はまだ、その結末を知る由もなかった……。


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 モゾモゾと大地から這い出したのは、一体の埴輪だった。

 ポッカリ空いた大きな空洞まなこ。その深淵は空を見つめると、こう叫んだ。


「ハオちゃんだよ! 連載が始まったんだよぉ!!」


 まあ、なんという事でしょう!

その埴輪は、みるみるうちに少女の姿に変わっていくではありませんか!

 空洞だった瞳はキラキラとした大口径パッチリ目玉が搭載され、ニョキニョキと生える手足は()()()お魚ソーセージみたいにスマートです。

 とっても可愛いですね!皆さんもそう思うでしょう?


 そうそう。女の命とも言われる髪の毛を忘れてはいけません。フワッサアっと、ツヤツヤなおかっぱ頭にはキューティクルが輝きます。

 この髪型であれば失恋しても髪を切る必要はありません。とても合理的で実用的。


 おや? その髪には可愛らしい目玉がついた【勾玉(まがたま)】の髪留めがありますね。 髪留めとして全く意味がない飾りですが『偽りは女のアクセサリー』と、聞いたことがある様な、無い様な?

 それははさておき、勾玉の髪留めはギョロ目を動かすと言葉を発しました。


『おおおお……ハオよ。魔砲少女となりて、この世に巣食う『ヨクボウ』という敵から人類を救うのだ』と……。


 その声は大地の奥底、地獄の亡者の叫びに似て、とってもキュートです。

 皆様も如何ですか? 今なら、ヤバネットで通販中! 税込¥3,990−だそうです。知らんけど。


 勾玉の髪留めにハオと呼ばれた少女は、薄ら笑いを浮かべて言いました。


「やあ、アッシだよ。埴輪ハオちゃんだよ。ややこしい設定は飛ばして明日から青春学園ものが始まるよ。思春期中学校編スタートだよ!」


 さてさて、始まってしまいましたね。

クレイドールなのか、クレイジードールなのかは分かりませんが、どうぞ、彼女の活躍にご期待下さい。

 なんだか『ヨクボウ』という敵と戦う魔砲少女ものの様ですが、過度な期待は厳禁ですよ。


 なお、本作で精神に異常をきたしても一切の責任は負いかねます(笑)

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