例えばここに、"人生 "という紙があったとします。
今、あなたは生きていますよね?
それなら、人生を謳歌しているということです。
それなら、この質問に答えられますよね?
あなたは今、とある中学校のクラスの担任だとします。
そのクラスの人数は40人。
そして、あなたはひとりひとり、全員に行きわたるようにとある紙を配布します。
そしてあなたはこう言います。
「今配布した紙は、切っても字を消してもなにをしてもかまわない。
また、返却してもかまわない。
返却するならいつでもかまわない。」
と。
さて前置きですが、今配布した紙は、あなたが「人生」と書いた紙です。
そして、それを受け取った生徒は何をしてもかまわない。
さてここで質問です。
今あなたが配布した紙を返却してくる生徒は何人いるでしょうか?
難しいですか?
ではこうしましょう。
あなたのクラス40人の中で、あなたを信頼している生徒は何人いるか。ということです。
解を得ましたか?
10人以下?
それは自信がありませんね。いつクラスが終わるかわからないですよ?
20人くらい?
ああ、ちょっとは自信がありますね。いいラインです。
ということは、およそ半分くらいの人があなたを信用しているということですね。
素晴らしいじゃないですか。
40人全員?
え、本気ですか?
では、あなたは全生徒の責任を負うんですね?
それなりの覚悟がないと、、できませんよ?
ええ、早く正解を教えてほしいみたいですね。
では、教えてあげますよ。
正解は、、
さて、あなたは生徒です。
あなたのクラスは40人で活動しています。
あなたは今、担任の先生から紙が送られてきました。
その紙には、「人生」と大きく書かれています。
ここで、先生は言います。
「今渡した紙は好きにしてくれてかまわない。
私に返却してくれてもいい。
だが、私は一切責任を負わないぞ」
と。
そして、先生は今、教室を出ていきます。
さて、
あなたはこの紙をどうするんでしょうね?
ああ、問題って難しいな。
まったく、人生ってやつは、本当に適当だよなあ。
そう言って、僕はこの紙を――――
破いた。
いろいろと察してくださってかまいません。