本当は怖い必殺技の世界 ~リアルに想像するとヤヴァイ~
このエッセイにはショッキングな表現が含まれていますので、お読みになる際はご注意ください。
皆様は主人公の必殺技を考えていますか?
例えば、剣をメインウェポンにして戦う主人公。
どんな必殺技を使うのでしょう。
たらこが真っ先に思い浮かべるのはぐるぐる回る剣ですね。
ほら、緑色の服の彼が使ってる技。
周囲の敵を同時に攻撃出来て便利です。
でもぐるぐる回る剣って、現実にしてみたらシュールですよね。
本来ならばあんなに早く回転できないし。
想像して欲しいんですけど、敵のど真ん中で回転しながら剣を振り回す人がいたら、何してるんだろうって思いませんか?
やっぱりゲームの必殺技を再現しようとすると、どうしても変になっちゃうんですよね。
んで……。
小説書いてるときに必殺技を色々と考えると、どうしても『リアル』を想像しちゃって、ダメになることが多いんです。
たらこが小説書いててなんかちげぇよなぁ、ってなった必殺技を書いて行こうかと思います。
その1 突っ込む系
とある人気漫画の必殺技で牙突というのがあります。
これを実写映画でやっているのを見て吹きそうになりました。
ワイヤーアクションは見事だったのですけど、どうしても実写で見るとなんかちげぇなって思っちゃいます。
やっぱり漫画のアクションを現実で再現しようとすると、どうしてもシュールになっちゃいます。
あと、ストツーの技。
エドモンドなんちゃらのアレとか、サイコなんとかとか。
いきなり大柄の男が真横に突っ込んでいく様子を思い浮かべると、あれれ? ってなっちゃいます。
突っ込む系の技好きなんですけどねぇ。
どうしても突っ込む時の様子を想像すると……ううん。
突っ込むと言えば、暗殺ですね。
刃の長い包丁とかで腹部を突き刺して殺そうとする暗殺術。
昔聞いた話だと、柄の部分の底を手に当てて、まっすぐに刃先を相手に向けて突っ込むらしいです。
腹部に刃が突き刺さると大抵は即死。あるいは内臓の損傷による出血死で確実に殺せるらしいので、この手のやり方が成功率高いらしいです。
以前にとある政治家が暗殺された時の動画を見ました。
長い刃物が吸い込まれるように腹部に突き刺さるさまは、見ていていたたったたたたた!
ってなりました。
思い出したくないのに、こんなことを書くたらこは変態です。
その2 斬撃飛ばす系
これもよくある技ではないでしょうか。
剣をふるって斬撃的なエネルギーを放出して敵を攻撃する奴。
RPGや格ゲーでは一般的かと思います。
先ほど挙げた緑の服のキャラも、体力が満タンになると剣からビームを出したりしていました。
でも……これリアルに考えると怖いんですよ。
主人公が剣をふった数秒後に敵の腕や足が吹っ飛ぶんですよ。
何も知らない人が見たら、腕がひとりでに切り離されたみたいな感じがして、ちょっとホラーな光景です。
それに……飛ばされた斬撃は何処へ向かうのでしょう。
もし敵に当たらなかったら、別のモノにぶつかって切り裂いてしまうのではないでしょうか?
ギャラリーがいたら確実に巻き込まれますね。
おちおち観戦もしてられません。
その3 爆発する系。
たまーに、ごくたまーに、剣が爆発する技を使うキャラがいます。
剣でなくても、拳とかで爆発を起こしたりと。
これもちょっと怖い。
爆発って思った以上に衝撃が生まれますからね。
手りゅう弾のピンを間違って抜いちゃったら大変なことになるでしょう?
あれと同じ威力の爆発が起こると思うと……ちょっとね。
そもそも使い手は無事なのでしょうか?
自分の起こした爆発で死んじゃったりしない?
あと……敵がまともに爆発攻撃をくらったら、バラバラになっちゃいます。
バラバラになった敵の残骸を見て、主人公はPTSDにならないか心配です。
たらこだったら絶対に「うわあああああああ!」ってなります。
その4 めった刺し
……もういや。
と言いつつ、一応は何か書かないと。
ナイフで相手を攻撃するとき、どこか一か所でも刺せばかなりの確率で無力化できます。
出血量がある一定の量に達すると、脳に血液が回らなくなって気を失うらしいです。
たらこは実際にナイフで刺されて死亡した事件の動画を見て、へぇーってなりました。
本当に毒でも盛られたかのように急に気を失うんですよ。
ナイフってヤベーってなりました。
プロの暗殺者になると、笑顔で標的に近づいて、間合いに入った途端に相手をめった刺しにするらしいです。
刺された箇所が増えれば増えるほど、相手が死ぬ確率が高まりますからね。
……怖いです。
創作の世界だと、たまーに槍でめった刺しにする技とかありますけど……リーチの関係で無理じゃないですかね。
それこそ相手の時間を止めないと、物理的に無理な気がします。
というか、槍ってヤヴァいらしいです。
てこの原理で簡単に腕を吹っ飛ばせるとか。
ファランクス同士の戦いとか、想像したくもないです。
その5 エネルギー的なものを放出する技
これは……まぁ。
別に何とも思いませんよ。
だって、現実には存在しないんですから。
斬撃飛ばす系の技と似ているかもしれませんね。
違うのは武器を用いず、手からエネルギーを出して攻撃するところ。
あれ……当たったらどうなるんですかね?
だいたい爆発しますけど……だいたい無事だったりします。
連続で小さなエネルギーをぶつけた後に「やったか⁉」はやってないフラグとして有名。
でもあれ……一般人がもろにくらったら絶対にヤヴァいやつですよね。
身体が吹っ飛んでしまいそう。
逃げ惑う一般人に連続で小さなエネルギー球を放つ悪役がいたら、ちょっと怖いような気もします。
その場に居合わせたことを考えると……。
その6 炎
魔法と言ったら炎。
これは鉄板だと思います。
でも……炎って敵を殺せるんですかね。
いや、やけどとかで致命傷を負うとは思うんですよ。
でも即死させるのは難しいかなと。
火事で一番危険なのは、炎ではなく、煙。
たいていの場合は煙に巻かれて死ぬと言われています。
一酸化炭素中毒によって動けなくなったところを炎で焼かれて死ぬ場合がほとんどだそうです。
なので、炎よりも煙が原因になっていると言ってもいいでしょう。
つまり、炎を相手に浴びせたところで、服や髪の毛が燃えるだけで、即死はしないんですね。
でもまぁ……致命傷には変わりない。
炎によって攻撃を受けた敵は長い間苦しむわけです。
悲鳴を上げてのたうち回り、痛い、苦しいと叫びながら。
そんな光景を想像したら……炎の魔法なんて使いたくなくなりますよね。
その7 電気
まだやるの?
えー電気と言えば、電気椅子。
アメリカでは古くから用いられてきた処刑法です。
これの失敗事例、知ってますか?
グリーンマイルという映画でもそのシーンがありますけど、失敗すると死ぬまでにめっちゃ時間がかかります。
実際に起こった失敗事例では、死ぬまでに三度スイッチを入れなおしたとか。
現場には脳が焦げて異様な匂いが漂っていたそうです。
むしろそこまでして死なないのかと、怖くなりますね。
電撃の魔法、相手をしびれさせたりするくらいならいいですけど、殺すまで使うとなると骨が折れそうです。
いろんな意味で。
その8 念力
80年代とかにサイキック系のSFが流行りましたよね。
でも、たらこが思い出すのは「着信アリ」というホラー映画。
あれで呪い? というか念力みたいなもので人が死ぬシーンがあるんですけど、あれ……いまだに忘れられません。
念力で人をねじったり、ひねったりして殺すの、ヤヴァいってなりません?
たらこがエスパーだったら絶対にその手の攻撃はしたくないです。
単純にものをぶつけて攻撃するのもちょっと……。
コンクリートの塊を敵にぶつけたら、絶対に悲惨なことになりますよ。
車だとか、自販機でも同じだと思います。
交通事故の現場って見たことあります?
たらこはないですけど……想像はしたくないですね。
今日はここら辺にしておきますか。
正直、書いていて気が滅入ります。
ファンタジーやSFでしか使われない必殺技。
リアルに想像するとシュールになったり、グロくなったりして、ヤベーってなります。
なので、あんまり深く考えないようにしています。
でもまぁ……やっぱりちょっとリアリティが欲しいって欲が出ちゃうたらこなので、できるだけ現場に一般人が居合わせないように気を使ったりはします。
何気に一番精神的なダメージが大きいのは、一般人が巻き込まれるシーンだったりします。
なので、当人同士で思う存分戦ってほしいとたらこは思うのです。
子供のころに夢見た必殺技。
あるいは魔法や超能力。
大人になってからというもの、それを実際に使いたいとは思わなくなりました。
夢から醒めるというのはこういうことを言うんですかね?
ちょっと違う気もしますけど……醒めてよかったと、つくづく思います。
必ず殺すと書いて必殺。
安易に口にしたくないものです。