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ただただモテたい為に、見た目だけカッコ良くした俺。

作者: 七瀬






女子にモテるには?

俺は、見た目重視だと思った。

男だって女の子を見た目で選ぶ、女の子だって男を見た目で選ぶだろう。

俺はそう思うと、直ぐに行動に移した。

オシャレにほど遠い俺は、仲がいい俺の中で一番オシャレだと思う

友達に服を買いに一緒に行ってもらう。



『金なら今まで貯めた金があるから、あんまり気にしなくていいよ』

『どれぐらい持って来たんだよ』

『30万円!』

『えぇ!? 少ないな』

『そんなに服って高いの?』

『いい服は高いよ! お前オシャレしたいんだろう?』

『・・・ううん。』

『じゃあー取り敢えず、オレに任せておけよ』

『あぁ、うん!』







・・・俺にはオシャレがどういうモノか分からなかった。

コイツのオシャレは、“かなり異次元の違うモノだ!”

なんだかへんてこな服を試着して、その服を買わそうとする。

いや? 俺にこんな服は似合わない!

俺が友達にそういうと? 次の服を選びだした。

最先端といえば? オシャレのように聞こえるが。

周りでこんな服を着ている奴などいない!

俺は普通の服でオシャレしたいだけなんだ。

俺は、その友達に“今回はやっぱり服買うのやめるわ!”と言って

先に家に帰る事にした。

俺には、あんな服似合わないよ。

髪型だって、なんじゃあれ? って髪型してるし。

男も今は、“化粧する時代”とか言って化粧品まで揃えさせようと

していたぐらいだ。

俺はそんなオシャレ望んでない!

俺は俺の望むオシャレをする事にした。





まあ、結局! どんな服が俺に似合うか分からなかったから。

幼馴染の女の子に、着いてきてもらって俺の服を選んでもらった。



『俺に合う服って、どんな服だと思う?』

『別に服なんか気にしなくてもいいと思うけどな~』

『女の子にモテるには、見た目だろう!』

『違うでしょ!』

『じゃあ、何?』

『“共通点とか、趣味とか”じゃないの?』 

『共通点? なにそれ?』

『例えば、厚治と私って幼馴染だし! お互い梅干し嫌いじゃん!

でもおはぎ好きじゃん! そういうところよ!』

『・・・確かにな? 趣味も合う子がいいよな』

『うん!』

『えぇ!? ミナとは、趣味も合うよな! 野球観戦とか』

『まあ、そうね!』

『じゃあさー俺と付き合わないか?』

『なによ、急に!』

『そりゃ~幼馴染だし俺みたいな奴、嫌だよな!』

『考えてあげてもいいよ』

『えぇ!?』

『私と付き合いたいならね』

『・・・あぁ、』






・・・なんだか意外な展開になった。

幼馴染のミナの事は、“恋愛対象から俺はずっと外していたからだ。”

でも、逆を考えれば? 幼馴染だし、一緒に居れば恋愛感情が湧く

のかと想うようになったんだ。

でも勢いで言ってみたとはいえ、ミナが俺と付き合ってもいいような

事を言った時は、俺もびっくりした。

ミナは、俺を恋愛対象として見てくれていたのかと。






 *





・・・数日後。

俺はミナと付き合いだした。

彼女が俺と付き合ってもいいとOKを出してくれからだ。

ただただモテたい為に、見た目だけカッコ良くしたあの時の俺は?

途轍もなく浅はかで、一番カッコ悪かったのかもしれないと今は思う。



まあ、俺にも初めての彼女がデキたんだから嬉しい事なんだけどね!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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