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信じて

エラの瞳は魔女の瞳だ。

大都市アルダントから南に位置する港町フェルリダ。フェルリダ含むその地方ではグリーンの眼は魔女の印、悪魔を意味すると言い伝えられて来た。

古臭い迷信ではあるが、今は火あぶりにはされないももの偏見の目を向けられることは少なくない。

エレノア=ルマークはその翠眼の持ち主であった。

この眼のせいで化物を見るような目つきで人に見られること、こちらを見てからコソコソと何かを話されるのも、石を投げられるのも、魔女と悪魔と罵られるのも17年生きると慣れてしまった。下を向いて極力目を合わせない、口を出さない、空気の様にしていれば嫌なことはされないと学んだ。


「ここでいいかいお嬢ちゃん」

運転手がミラー越しに聞いてきたのでエレノアはコクコクと何度かうなずき、料金を渡す。運転手はエレノアの目を見て少しぎょっとしてから金を受け取りまた走り去って行った。

「ここが…クイーンズホテル…」

大都市アルダントのメインストリートから少し外れた場所にクイーンズホテルはある。クイーンズホテルは完全会員制の超高級ホテルである…表向きは。

超高級ホテルと謳いながらも、地下はマフィアの巣窟と言われている。そのマフィアの一人であろう男にエレノアは会いに来たのだ。


『俺はクイーンズホテルにいる。お前の人生をやり直したいならここへ来い。』



男の言葉を信じて。


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