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トラブル
それは翌日のことであった。
「あなたがこの剣を売った人ですかね」
先日売った剣をこちらに示した中背中肉の男が店にやってきた。その後ろを見ると黒い外套を深くかぶった長身の男らしき人もいた。
「そうですけど」
中背の男は、後ろにいる長身の男をつかんで前にひっぱりだし
「すまないが返品させてほしい」
「そ、それは困ります」
ルナが慌てて言った
「銀貨5枚でいいぜ。一枚儲けたのだ、それでいいだろ」
そう中背の男が言うと、おずおずと長身の男が言った。
「それは無理やりすぎるよ、先生。わけをいわないと」
「わけもへちまもないだろうが」
中背の男がげんこつを長身の男に落とすと一つため息をはいて
「お前がそれでいいならいいぜ」
「はい、先生」
「すまねえが、店をたたんでついてきてもらえるかい、お二人さん」
「ここではちとな」
私とルナは目をあわせ頷きあうと、その日は店をたたむことにしたのであった。




