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ある鍛冶師の一解  作者: 蛙の殿
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抜け落ち

 翌朝、ルナが様子を見に来た。


 「それで鍛冶バカ、売り上げのほうは」


 私は首を横にふった。


 「はじめてだもの、そんなものよ」


 「注文は入った」


 「え」


 先ほどまで光神のような笑みをうかべていたが、

(こちらの世界の神様で、癒しの神と呼ばれているようだった。役所や鍛冶師ギルドに2つの像がかかげられており、その一つが癒しの神、光の神と呼ばれているようだった。)


 驚き硬直しているようだった。

 

「ナイフが3本」


 硬直がとかれて、また光神のような笑みを浮かべた。


 「ナイフ3本。やるじゃない」

 「期日はいつなの」


 「あ」


 「どうしたの」

 

「期日を聞き忘れていました」


 「誰と契約したの。契約の紙は」


 「それも忘れていました」


 ルナは頭に手をあてて一つ息をはくと


 「契約した相手は誰」


 「デニス達です」


 もう一度息をはくと


 「デニス達なら大丈夫ね。あとで宿を訪れるとしましょう」


 「ルナさんもくるのですか」


 「当り前じゃない。鍛冶バカの保護者だからね」

 「いるにせよ、いないにせよ遅くにいればいるのだろうから」

 「バザールをだすわよ」

 「毎日、行うことが大事なのよ」


私はほとんど聞き取れなかった。目の前が真っ暗になった。


 「そんな顔しないで。そういうときは外にでるのよ」


 ルナにひっぱられながら、バザールに向かった。



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