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初打ちの剣
一つ深呼吸をした。
勢いよく振り下ろした。
一つ大きな音が鳴ると、私はその音を指揮して旋律を奏でた。
あれはあっという間のできごとであった。
翌日、ユーバとルナに見守られながら新しい鍛冶場で一本の剣を打った。
私のその時知っていた全てをその剣にこめた。
「若いの。やるの。前よりもよいできじゃ」
「これだから鍛冶場バカって嫌なのよね。私よりもいいものを打つのだもの」
ルナは複雑そうな顔をしながら言った。
「これ、もってみてもいい?」
「いいですよ。ルナさんに合うかはわかりませんが」
ルナはその剣を持つとまじまじと見つめてほっと息を吐いた。
「バランスがいいわね、この剣」
「中級者が持つと様になりそうね」
ルナは剣を返すとユーバに頷いた。
「これなら門出の一本として見せても文句ないでしょ。」




