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chapter2 はじめてのきし



 数日後、冬花はロゲエーオ王宮騎士団って所に就職した。もちろんコネ入社ってことは蒼との秘密である。

 

 「えー今日から入社・・入団かコレ・・?入団しました月宮冬花さんです。みなさん仲良くしてくださいね。くれぐれもギスギスした空気にしないように。」

 と蒼は王宮騎士団の皆さんに冬花を紹介した。


 「えー・・・・皆さん・・・・・よ・・・・・よろ・・・しく・・・おおおお願いしま・・す・・・。」

 冬花は完全に目が泳ぎすっごい挙動不審になっていた。汗もサウナに入った後みたいにあふれ出ていた。

 

 (あれ?あの娘めっちゃかわいくね?)

 (ここ女の子あんまいないから助かるわぁ~)

 (よし!今日は冬花たそでシコるぞ。)

 早速こんな感じで男どもの人気はうなぎ登りだったようだ・・・。


歓迎会が終わった後、廊下で蒼に声をかけられた。

 「冬花?大丈夫だった?早速男からの人気が爆発しているようだねーー。 実に分かりやすいなぁ。」

 「緊張し過ぎでチビりそうだったよ・・・・・んで何をすればいいの蒼?」

 「町のパトロールぐらいね。今の所。たまに遠くに行って巨大生物退治もするけど基本パトロールなんだよねコレ。」

 「西洋風の甲冑着て交番に突っ立っていればいいの?なんかシュールな感じはするけど!」

 「それな。あとはプライベート以外はクロロで呼んで。そうしないと色々面倒だからさぁ‥‥。」

 「あー・・・・なんかそれ逆にめんどくさくない?」

 「やっぱそうなるか。」

 雑談を済ませた後、装備を整え中央噴水から西の交番に向かった。

 「今日も一日がんばるぞい!」


 ・・・・・・・それから3ヶ月が経とうとした。特になんもないくらい大きな事件もなく、仕事仲間も徐々に増えてきて生活も充実したが、どこか心がぽっかり穴が開いたような感覚が残っていた。

 

 ちなみに冬花はロゲエーオ王宮騎士団に所属した後は、記憶改ざんされたクロロこと蒼が住んでいる ロゲエーオ王宮騎士団の寮 で2人暮らし(実質的には3人暮らし?)しているのである。冬花自身の一人寮はまだ時間がかかるそうだ。

 


 寮の一室で、冬花、サヨリ、蒼はこれからのことを相談しようとしていた。

 「これから私たちどうするの?いつまでもこのままだと話が進まない気がするし。」

 「ごめん・・・・・・・さっぱりよ・・・・なんかやらなきゃいけないのはわかってはいるけど、どんな敵と戦うのかそれとも他のことをするのかが全然で・・・・。」

 サヨリは申し訳なさそうに答えた。

「まぁ近いうちに向こうからなんか今週の怪人みたいな感じで刺客が出てくるんじゃない?」

 蒼は軽めのノリでサヨリを励ました。

 「じゃあ・・・・・・・適当になんかフラグを立てまくろうぜー」

 冬花は死亡フラグ発生しそうなセリフがたくさん書かれたメモを出した。

 「じゃあ・・・・・・・俺、この戦いが終わったら結婚するんだ・・・!」

 「やったか!?」

・・・・・・・とこんな感じでアホみたいなことを30分ぐらい続けでいた。とはいえ、なんかだんだん3人は虚しくなってきて、現実逃避として適当にTVつけてそのまま適当に過ごした。

しかし、彼女たちはまだ知らない。ひそかに魔の手が襲い掛かってくるという事に。


 数日後、とんでもない事に冬花は気づいた。

 「いつの間にこんなに体重が増えとる・・・・・!」

 旅行先で財布を落としたような絶望感で体重計を見つめていた。

 「わぁ・・・・90kgまで増えちゃったよ・・・・・お腹も膨れてきたし。まぁウチは別に影響ないけどね!」 

 「ちょっと!サヨリ・・・・!わざわざ言わなくていいことを・・・・・!!やっぱ最近寮の飯があまりにもおいしすぎて食いすぎた影響だきっと・・・・。」


 彼女たちは一体どこへ向かうのであろうか……?

                                                 

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