apter7-7 レッツ出撃
蒼はドクタージャムの所に急いで向かった。その場所はパン工場の地下だという。
「あっここかぁ!いつの間にこんなすごい基地が!」
「おぉよく来たね!ここはいわゆる格納庫じゃよ。アイアンパンメェン号とか劇場版で活躍した色んなメカのな。まぁ非暴力フィールドのせいでお役御免みたいになってるけどな!」
「後は蒼にこれを。青風の衣とかいう服・・・お前にピッタリだと思ってよかったら来てみる?性能も現時点では多分めっちゃ高い方だし。特にいろんな状態異常耐性とか回避性能がな。」
「ありがとうございます。しっかしこれ、露出度あるなぁ‥‥特に下のハイレグ部分とかさぁ、実際に履いたら下の毛コンニチワしそうでちょっとねー。性能はいいけどなぁ・・・」
「蒼、いい年頃のJKのくせにそれ言っちゃうのええ?ンなもんスパッツ的なの履けば問題ないじゃろ!少なくとも今装備している黒い年季の入ったボロい鎧なんかより数倍マシだろ!」
「それな。あとは新緑の癒衣<しんりょくのゆごろも>っていう緑のヤツ良かったらくんない?新メンバーの装備として使いたいから。あと神木の弓とかメタルクローも余裕があったらそれもお願い。」
「え・・・・・まぁいいけど。ここにある装備はだいたい在庫処分確定のものみたいだし。それよりもクリスマスにピッタリなチキンサンドパンあんだけど食う?」
ドクタージャムは口に入りきらないぐらい大きなチキンを食パンで挟んだ奴を蒼に見せた。
「う~~ん、クリスマスはやっぱシャケじゃないと・・・どうもしっくりこないんすよね~~」
蒼は渋い顔で首を傾げた。
「は?」
「え?」
二人の間にしばらく沈黙が流れた後チキンVSシャケの激しい口論が繰り広げられた!
「日本人ならシャケを食え!何がクリスマスじゃい!!」
「そんな風習知らんがな!チキンはめちゃうまい!そしてこの時期がっぽり儲かんねん!」
シャケ派の蒼とチキン派のドクタージャムが火花を散らす!この戦いの結末は・・・!?といいたいところだがアイアンパンメェンがすぐに仲裁に入った。それから数分後、本題である塔の潜入作戦的な会議を始めた。
そして深夜2時さっそく作戦開始することになった。
「ううう・・・・まだ眠いいいいい!!」
「あーもうシャーねーだろ!これしか方法ないんだから!」
冬花が愚痴をこぼしながら、仕方なく塔へ向かう蒼についていった。10分ぐらい経った後塔へ到着した。ナセヤ町の中心部にある塔の名前は「ナセヤ・ガードタワー」というらしく本来は町の外にある何らかの脅威から住民を守るための監視塔のような役目を持っていたそうだが、今では住民の自由と平和を乱しているのだ。
「まずはあそこのマンホールを開けてそっから地下に潜りこむって感じかな。蓋は一応念のため持っていた方がいいかも。」
蒼はそう言うとせっせとマンホールの蓋をこじ開けた。その後は地下水道を頼りに奥へ奥へ進み、錆だらけのドアを見つけた。
「あっここかぁ!さて行くよ冬花!」
「やれやれだぜ」
蒼はそっとドアを開け、その後秘密のルートで天井の通気口などを経て『『非暴力フィールド発生装置』の元へ向かった。
「冬花!あれを見て!」
「ええええええええええええ!!」
冬花と蒼の目の前にはめっちゃでかくて近未来的なデザインの太い柱のようなものが!
「すごく・・・・大きいです・・・・」
「そう、これが『非暴力フィールド発生装置』ってやつね。冬花!頼んだよ!」
蒼は10輪ぐらい薔薇を冬花の目の前に差し出した。その後、冬花は指先にエネルギーを集中させ、薔薇にタッチして自身の持つバグパワーを注入した。
その後蒼は、バグパワー入りの薔薇に接着剤を付け、『非暴力フィールド発生装置』に張り付けた。さらに、装置に暴力行為だと思わせないために、様々なデコレーションを付け加えた。
これはデコレーションしてるように見せかけてこっそりとバグパワーを注入し、システムの破壊を最大目的とした『デコってハッキング作戦』なのだ!
「これで本当に作戦成功なの?」
「多分、今の所は・・・・。ただ、少し時間がかかると思うけど。」
「あたしのバグの力でシステムをかいめつさせて非暴力フィールドを消すっていうのはわかっているけどなにか嫌な予感が・・・・。」
「え?今んとこ順調だと思うけど?」
「龍山師、後ろ―!!」
冬花は志村、後ろー!!みたいな感じで叫んだ。
蒼の後ろにはピンクを中心にした悪趣味なカラーリングが施されたゴーレムみたな奴が突っ立っていた。
そしてそいつは蒼めがけてカラテチョップをくりだした!
「うぉっあぶね!」
蒼が緊急回避した後警報が鳴った。あっという間にたくさんのロボットの兵士に囲まれたのだ!
「あ・・・蒼コレはヤバない?逃げた方が・・・・・」
「でもっ!今しか非暴力フィールド発生装置を壊すチャンスがないし・・・・こうなれば!」
蒼は一歩前に出てこう叫んだ。
「おい!存在そのものがゴミ以下のなんちゃってフェミ野郎ども!この龍山師蒼が相手にしてやる!死にたい奴からかかってきなさい!!!」
「「「ザッケンナコラー!スッゾコラー!!」」」」
兵士たちは一斉に蒼めがけて一斉突撃した。蒼は冬花に目で合図を送った。
「取り敢えず、やれるだけやってみる。蒼も無茶しないでね本当に!死なれちゃガチで嫌だから!!」
「はいはい。わかったから!」
蒼は単騎で軍勢に立ち向かい、冬花は非暴力フィールド発生装置のコントロールパネルにダッシュした。
「超忍法、空駆け!でやああああああああああ!!」
空中を走りながらバッサリバッサと大量の兵士を斬りまくっているうちに冬花はコントロールパネルにバグパワーを注入したが、システムを破壊した手ごたえがほとんどなかった。相当すごい強力なセキュリティソフトがあるのかもしれない。それでもバグパワーを注入を続けた。
30分後、敵勢力はほとんど減っておらずただ、蒼の体力が消耗していくだけだった。
(え・・・・?こんな強いってしらないよ・・・・!最初何とかなると思ったらウカツ!でも最終的に冬花が非暴力フィールド発生装置を壊せばそれでいいか。でもどうやって帰還すれば・・・・転移結晶もなんか使用不可になってるしやる気あんのか?この石ころ・・・・?)
蒼はとにかく焦った。もちろん冬花もだ。
「アレ・・・・?意外とセキュリティ強くね?ダメだこりゃもうこれはアア・・・・オワッタ・・・・!案件ですね、はい。」
冬花はもう諦めモードになった。がその時、なぜか昔ニコ動やYouTubeで流行っていた松〇修造の応援動画を思い出してしまった。
「ここはやっぱりやるしかgo!完全にヤケクソでやるしかgoooo!」
冬花の身体から闘魂のエネルギーがあふれ出た。
「蒼!伏せて!」
冬花の指先から光の針が伸び、それを周囲にミサイルのように打ち出した。まるで核爆発のような超すげー爆発が次々と発生した!これこそ<核ミサイル針>である!
「ひょええええええええ!!あっつ!おぉ・・・・やべぇよやべぇよ・・・」
蒼は必死に爆炎から身を守ろうとしたが衝撃波によって大きく吹き飛ばされた。もちろん周囲の兵士たちも跡形もなく粉砕された。そして非暴力フィールド発生装置はや完全とは言えないがシステム復旧が難しいぐらいには破壊することに成功した。しかし、冬花はとっさに思いついた技の影響か大きくエネルギーを消耗し意識を失っていたという・・・・。
とはいえ核爆発レベルのどえらい規模の爆発が起こったにも関わらず、冬花と蒼はまだ生きているのはもはや奇跡そのものである。
今年最後の投稿その1




