chapter7-6適性検査だ!
~冒険者ギルドにて~
「うわぁ・・・!本当に外見は中世の西洋建築みたいなのに中は市役所みたいな感じになってる~!!始めてみた~!!すっごいシュールだね!」
メイアは初めて訪れた冒険者ギルドのシュールな設計にテンション爆上げだ!
「ツッコみどころ満載だけどうん、触れないようにしておこう。」
蒼は念押しにそう言った。
「とりあえず受付で登録だね。」
1時間後、メイアは各種手続きを完了し、スマホっぽいデバイスの『導きの石板』を手に入れたがどこか不満そうだ。
「これ、いろんな道具を収納できるし色んなアプリも搭載してるけどさー地味くね?」
「地味?まぁ石っぽい感じの外装は渋くて好きだけどなー」
冬花は軽く反論した。
「まぁいいや。後でデコればいいし。」
メイアは一足早く訓練場に向かった。
~訓練場にて~
「ソレデハ、ターゲットヲコノ訓練用光線銃デウッテクダサイ。」
「リョーカイシマシタ!!!」
メイアはインストラクターロボのマネをしながら敬礼し、射撃訓練に臨んだ。
「蒼、メイアは射撃得意な方なの?」
「うーん、どうだろう!多分ダメそう・・・・昔、近所のお祭りの的当てで景品狙おうとしたら色々弾が反射しまくって店主のおっさんの金玉にヒットしてしまった事件があってね。」
「事情はともかくそうはならんやろ」
「なっとるやろがい!いや、今思い出しても信じられんよ・・・。」
警報がなり訓練がスタートした。
「あっ!ちょっと・・・・!動くとかずるくね!?あと早いし!うわっなんか煙出てきたし!うぇぇぇぇ!!」
(ああ・・・・だめだこりゃあ・・・・)
二人は少し頭を抱えた。
このままではいけないと思った蒼はプラカードでアドバイスすることにした。
「えー何?動いてない的を優先的に狙え?」
プラカードのアドバイス通りにやってみたが、2~3発しか当てられなかった。
その後も何度もめげずにトライしたが結果は散々であった。メイア本人もさすがに焦りを感じており、冬花と蒼は気を遣ってそのことについて触れないようにした。
「ま・・・・まぁ・・・・射撃アレでもメイアは足早いほうだしさぁ接近戦なら大丈夫でしょ!!多分・・・・」
「あーもう無理に気を遣わないでよ!!!むしろ超悲しくなるわ!」
「あっ・・・・どこいくねーーーん!」
メイアはどこかへさっていった。
メイアはしばらく歩いていると冒険者ギルド内のトレーニング室を覗いた。そこにはナイスバルクな肉体美を誇るマッチョたちがたくさんいた。筋肉のバーゲンセール・・・までとはいかないが結構人がいた。
なんとなく眺めているなか一人の青年に声をかけられた。
「サンドバッグ打つのやってみます?」
「え?まぁ、いいよ!」
この時本人も、周囲の人たちもまだ知らなかった。目を疑うような光景を目の当たりにしたことを!
「う~~ん・・・・よいしょォォォォ!!!」
「おおっ君初めてにしてはフォームがとってもキレイだな!」
そしてサンドバックは天井にくっつくかのように吹っ飛んだ。パンチの音もまるで爆発するかのような響きであった!
周囲の人々はざわ・・・・ざわ・・・・・とその光景に圧倒された。
「ほえ?なんか大変なことになってる感じ?」
メイアは辺りをキョロキョロ見渡したその瞬間である。天井に叩きつけられたサンドバックが振り子的な動きをし、メイアに直撃した!
「ん?・・・・・うげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
勢いよく壁に叩きつけられそのままメイアは気絶した。サンドバックの振り子運動は徐々に動きが弱くなり、元の位置に戻った。まるで何事もなかったかのように。
この一連の騒ぎはすぐに冬花と蒼の耳に届いた。
「いろいろ事情を聴いて回ったけどそんなすごいもの持ってたんだね!よかったぁ!!」
蒼はひたすらに感激した。
「しかしそんな細い腕であんな威力のパンチ出せるってどゆこと?」
冬花はすこし不可解な表情をした。
「そこら辺は空想科学の先生に任せるとして、次は魔法の適正検査あんだけど行っちゃう?」
「あ~すっかり忘れてた!いこいこ!」
冬花は魔法訓練場へ向かう2人を見送った後、トレーニング室にいたマッチョたちに尋ねた。
「もしかしてあなたたちも『マナザー・ラシム』と闘うんですか?」
「おうよ!あんな身勝手にもほどがある連中許しちゃおけねぇ!」
「ただでさえ最近、現実世界でも超過激派フェミニストが適当に因縁つけてもマジな破壊活動が多い!せめてここだけでも奴らの暴挙を止めないとならんというわけだ!」
「だからこうして入念に鍛えているんです。とはいえ非暴力フィールドのせいで手も足も出ないんすけどねー。どうしたものか・・・・・」
最大の障害である非暴力フィールドをなんとか無力化する事が何よりも優先であることが先決であることは前から思っていたことだが、改めて冬花はそのことについて改めて認識した。
冬花は自分にあるバグパワーを利用すれば、非暴力フィールドとめられんじゃね?と思いそのことをみんなに話そうと一瞬考えたが、仮に失敗したら責任を問われることになりかねないので、こっそり非暴力フィールド発生装置を止めねばならない気がしてきた。
一方、魔法訓練場ではもう既にメイアの魔法適正が終わっていた。
「回復系が得意かー。ちょうどいいね。そろそろ必要かなと思ってたからなー、いいぞ。後は使う武器は爪銃と刀弓が一番合ってると思うよ!
「へへへ、ありがと!つーかなんで?」
「爪銃は広範囲に撃てるから牽制程度には役に立つ&接近戦が得意だし、刀弓は鍛えれば広範囲攻撃スキルのアローレインや拡散ショットとか覚えられるしみたいな?」
「へーそーなのかー あっそうだ!パーティ名どうする?色々と考えてきたけど!」
「ん?まぁいいけどどんなの?」
「SOS団、阿修羅部、囲碁サッカー部、はっぱ隊、赤き誓い、放火後ティータイム、病み上がり瀕死隊とか?」
「oh・・・・・・ツッコミどころが多いなぁ!じゃあ帰り隊で。理由はさっさと自分の世界…いや家に帰りたいみたいな?」
メイアはチベットスナギツネのような目で蒼を見つめた。
「え・・・・・なんかすいません・・・・・じゃあ冬花に聞いてみます・・・・。」
「話は全て聞かせてもらった!病み上がり瀕死隊で決定!ハイ終わり、閉廷!」
「ホ、いつの間に!」
二人がパーティー名について話し合ってるうちに冬花はもう既に合流していたのだ。
「そんなに病み上がり瀕死隊がきにいったならそれでいいよもう・・・・代案・・・・あっアへへァ―ズにしたらどうだろう?」
「あれ?一番いいじゃん!」
「メイアもそう思います」
こうして冬花、蒼、メイアのパーティー名はアへへァ―ズに決定したのである。
すると突然、ドクタージャムから蒼当てに電話が来た。
「はいもしもし蒼ですけどー」
「おお!!実はなマナザー・ラシムの潜伏先の塔の裏ルートを見つけてな!!それを伝えに連絡したんだがその話、乗っちゃう?後は蒼用のなんか新しい装備みたいなのも多少は用意していたぞ。」
「じゃあすぐ向かいます!」
蒼はそう答えるとあっという間にその場を去っていった。
「いっちゃったね・・・。」
「うん・・・。」




