chapter6 逃亡デコトラ
深夜2時、蒼はなんとか城の牢獄から脱出し、自分が今まで使用していた寮の部屋にたどり着いた。玄関を開けると先にケツワープで逃げた二人が目の前にいた。しかもすき焼きを食いながらなんか深夜番組みてゲラゲラ笑っているのではないか!
「食っとる場合かァーーーー!さっさと荷物まとめて逃げるよ!40秒で支度しなさい!」
蒼はおばちゃんみたいな感じで二人を注意喚起した。
「こんだけ荷物あんのに40秒って・・・・アクセルフォームになれというの・・・・?ベルトも腕時計的なアイテムもないのにィ?」
冬花は半分眠そうな目で文句を言った。
「てかそういってる蒼ちゃんもアレだよね?めっちゃ眠そうな顔してるよね?無理はしないほうがいいと思うけど・・・・」
サヨリは蒼のことを心配で仕方がなかった。しかしサヨリはすぐに寝てしまった。
「うぅぅん・・・・そう言われると何とも言えないねぇ。よし寝ようかな・・・冬花もはやくねなさいよー」
「へーい」
午前2:34分、全員就寝した。そして起床時間は平均して8時7分だが一番遅く起きたのはまさかの蒼だった。しっかりしろよ!
「クソ眠いけどーそのー荷物まとめ・・・・・」
蒼は急にバタリと倒れ、スヤァ・・・と眠ってしまった!
「とりあえずコイツ荷物扱いするか。それしかねーわ。」
「まぁ仕方ないよね。ウチらでこの荷物片付く?」
「必要最低限のやつだけで精一杯かも・・・・って何だこの金ピカの箱は!」
冬花は箱を開けた!するとなんか星4クラスの激レア装備が入っていた。
「ええええええすげええええええ!!って何か手紙入っている。」
手紙を読んだらこんな内容が書かれていた。”謁見の間の件について本当にごめんなさい。お詫びとしては不適切かもしれないけど星4クラスの装備色々買いました。氷属性のやつと黒を基調にしたスタイリッシュで可愛い感じの服とか。気に入ってもらえたら幸いです。 ただしこれらはローンで買ったので注意してください。額はそんなに多くないので適当にクエストなんぼかやれば解決すると思います。 by龍山師 蒼”
「どうコメントすればわからない・・・・まぁありがたく頂戴しますってことにしておこう。あとはスペック確認しないと。」
何とも言えない顔で同封している説明書を見た。
武器:氷海の瑠璃大槌 射撃威力:66 近接威力:170 射程:推定90m 属性;氷 誰がどう見ても氷 装填弾数;5 対応サイズ:L 弾丸タイプ:魔弾(装備者の魔力で威力アップ)
説明:ファッキンホットな猛暑や火山地帯の手強い魔獣にはコレ!超絶パワーの大型冷凍魔法弾はその気になれば琵琶湖全体をもカチコチにしちゃうほどスゴイ!置くだけでクーラー代わりにもできちゃう!星4クラスの氷属性武器はまだまだありますが、とにかく思いっきり凍らせて派手にぶっ壊したいあなたにおススメです!
鎧:ブラックローズメイル 防御:40 魔法防御:67 スタミナ:+30
説明:黒いウエディングドレスっぽい感じでスカート部分は短め。腰には薄い紫の布っぽいのが付いています。肩回りが露出しており、黒い部分はテカテカしてて結構エロい。差し色に紫や金のラインがクール。 いたるところにバラの飾りがあるけど、意外とポロポロ落ちない安全設計です。
「結構いいかもしれないなぁー!早く着てみたいなー」
「ちょっと!!もしもし!!」
冬花はもらった装備品を見て惚れ惚れしたところをサヨリはバカでかい声で注意した。慌てて引っ越しの準備をするがなんと、世紀末な格好のした男たちがいた。そう、少し前にお世話になったロゲエーオあおぞらトレーニングジムの皆さんでした!
「え・・・ちょっと待ってなんであんたらがいるの?!まぁ人手が増えるからいいか。」
「おうよ!なんか知らんけど色々大変らしいなぁ!!別なとこ行っても頑張れよ!!」
「はい!ありがとうございます!」
引っ越しの準備はスムーズに進み、奇麗に部屋が片付き始めた。午前10時にはようやく蒼も起き、急いで引っ越しの準備を手伝った。冬花は一つ引っかかるところがあった。
「なんでロゲエーオあおぞらトレーニングジムの人がいるの?まぁ非常に助かったけど。」
「あーそれは私がお願いしたんだ。ほら、冬花ってあのジムで結構大事に可愛がられたじゃん。
だから快く協力してくれると思って。」
「そーなのかー」
午後17時にすべての荷物の片づけは終了した。しかし荷物は何処へ・・・?
「そういえば片づけた荷物はどうなんの?今気づいたけど引っ越し業者一人もいないし・・・・ちょっと急に怖くなってきたんだけど!」
「外を見てよ。アレだよアレ。」
蒼はUFOを見つけたかのようなテンションで窓に指をさした。
冬花は窓を開けて外をのぞいた。
「え?デコトラぁ?なんで?なんで?・・・・・どゆこと?」
「アレで適当に逃げながら安住の地みたいなのを探してロゲエーオをシバく準備を伺う感じだけど?」
何をいまさらそんなことをと言いたげな表情であっさり答えた。
「いやなんかスゲー目立ってんだけどめっちゃ光ってるし!」
「いや、案外何とかなるかもよ~♪」
「ほんとぉ?」
「あっそろそろ時間だ。急ぐよ!」
「随分雑なごまかし方やん・・・・!そもそもこのデコトラてかどこで調達したんだよ!あと誰運転するんだよ・・・・!」
15分後いよいよ出発の時が来た。
「つーか運転どうすんのコレ?」
「私がやるよ。あとここ日本じゃないし未成年がデコトラ運転しても問題ないでしょ。」
蒼はさも当然かのように答えた。
冬花はさすがに頭を抱えて何もいえなかった。というかもうこれ以上触れるべきでないと思い始めた。
「今回はロゲエーオあおぞらトレーニングジムの皆さん、ありがとうございました!」
冬花は深々と頭を下げた。
「いいってことよ!この先色々あると思うがお前らなら乗り越えられる!しっかりな!」
励ましの言葉をもらい、冬花たちはロゲエーオから出発したのだった。




