chapter4 in the Exploding parasite その2 たたかう細胞withちっちゃい蒼
<これまでのあらすじ >寄生虫駆除のため、冬花の体内に入ることになった蒼。はたして成功するか否か・・・?
☆今回の装備☆
①服関連 白い作業着。けっこう頑丈で滅菌コーディングも万全。ついでに胃液に溶かされないように特殊な薬剤もコーディングしている。また、『中央』って書かれている白い帽子もかぶっている。蒼はそこは白血球じゃね?ってツッコんだ様子。
②武器その1 レーザーショットダガーを使用。コレは 拳銃刃に分類される。レーザー弾なら体内に悪影響を及ぶ危険性が少ないので今回はコレ。接近戦時にはグリップの底の部分についている短い光子の刃でザックリ。(拳銃刃系の武器はだいたいグリップの底の部分に刃が付いている。ちょっと危ない。)
武器その2 紅炎丸 変形させると灼熱のビームを打ち出す真っ赤な 銃剣。刀身のデザインがちょっと唐辛子っぽい。蒼のお気に入りの武器だが、体内の影響を考慮すると、あくまでサブ武器として使うべきだと言われた。
③その他 傷口、上質傷口それぞれ20個ぐらい Mサイズ魔力タンク(レーザーや魔弾のエネルギー源。弾倉みたいな感じでくっつける)5個 超小型トランシーバー 転移結晶(帰還用)
少し大きめのメス(特注品らしい)
寄生虫のコアらしきものがあるのはちょうど胃の辺りにあるそうだ。数分後、特にアクシデントもなく胃に辿り着くことができた。そして本番はここからだ!
「こちら蒼、無事に胃にたどり着きました!」
「よし、ここまでは準用だな。あっ胃液には気を付けて!コーディングされているとはいえ、過信は禁物だから!」
「りょ、了解!」
蒼は胃液に気をつけながら奥へ奥へ進んでいく。そしてついに冬花の身体を蝕んているフジツボムのコアとのご対面である!
「すっげぇキモいデザインだな!」
蒼は青ざめた表情で叫んだ。そう、フジツボムのコアの外見はフジツボの塊に触手がうにょうにょ生えているというおぞましい姿だった!しかもけっこうデカい!!
フジツボムは、全身の口のような器官から赤色の光弾が一斉に発射した!
「うおおおおおお!」
蒼は大急ぎでフジツボムの攻撃をかわした。一方、冬花はお腹を内側から焼かれるような苦痛に苦しんでいた。
「ぎゃあああああああ身体が!!!燃え尽きるぐらいあつ・・・・・・い・・・・・」
絶叫した後白目をむいて気絶した。
弾幕をよけながらフジツボムに接近し、レーザーショットダガーでこれでもかと撃ち続けていった。
効き目は多少あったものの、攻撃の手は休む気配すらなかった。そして、たくさん触手が蒼に襲い掛かる!
急いで蒼はその触手をバッサバッサとぶった斬る。すべての触手を切り落とし、空高く大ジャンプし、弾幕をかわしながらフジツボムに全身全霊の一突きを繰り出そうとした。
が、その時である!なんとおニューの触手がたくさん生え蒼を捕らえたのだ!
「うぐ・・・し・・しまった!!」
さらに触手からは高圧電流が流れ、さらに追加で触手が蒼の胸や股間などのいや~んな部分に迫ってくる!このままでは青少年のなにかが危ない!どうする蒼!
一方サヨリは手術室の外の椅子でずっと考え事をしていた。そう、冬花と蒼の安全をただ祈るしかなかったのである。だが、突然、強い殺気を感じた。すぐに立ち上がると精神を集中し冬花の身体とコンタクトをとった。
体内の状況を全身で感じ取り、冬花がいかに危険な状態であるかパッと理解し、そしてどうすべきかひたすらに考えた。
原理は不明だが、サヨリの肉体は元々冬花の細胞を基にして作られたからこそできた芸当である。
手術室は当然、関係者以外立ち入り禁止だが、冬花を助ける方法は唯一あった。それは全身のエネルギーを放出して冬花の免疫細胞などを大幅に活性化させる事だった。ただ、これには大幅に体力を消耗させ、さらに成功率もわからないため、一か八かのプランであった。だがそんな事で躊躇している時間もなかった。
(冬花ちゃんも蒼ちゃんも頑張っているんだ!だからウチも・・・・やるしかGOOOOOO!!)
と心の中で硬く決意し全身のエネルギーを放出した!そのエネルギーは扉のわずかなスキマを通って冬花の身体に浸透していった!その後、椅子に座り満足げに瞳を閉じ、眠りについた。
「ん・・・/////あっ・・・・・/////そこはダメ・・・・・・いろんな意味で・・・アバーー!!!」
蒼は全身を触手でまんべんなく縛られコチョコチョされた後、壁に思いっきり叩きつけられた。更に追い打ちで全身の口のような器官からのビームやミサイルで大きくダメージを受けた。
「ハァッ・・・・・・やはり無茶な作戦だったか・・・・!このままじゃあ死んでしまう!私も冬花も・・・・!」
だが、その時である!なんと、大量の白血球やマクロファージ、NK細胞にキラーTとかB細胞の大群がやってきたのだ!
「先生!急に免疫細胞が異常なまでに活性化しています!」
「え・・・・ちょっと待って・・・・・聞いてないんだけど・・・・!!」
山崎先生はあまりの出来事に一瞬パニックになった。
大量の免疫細胞たちはフジツボムの身体を覆いつくそうと一直線に向かった。その隙に蒼は急いで自身の傷の手当てをした。体力も全快したところで山崎先生から通信が入った。
「状況は正直なところよくわかってないけど、どうやら免疫細胞が何らかの原因で異常なまでに活性化してフジツボムを無力化したそうだね。とりあえずヤツの注意を引いてみるんだ!」
「了解しました!」
元気よく返事した後、免疫細胞の大群に加勢した。
まずは厄介な触手を切断するところから始めた。手のひらにスリケンを生成、そして正確無比なスリケン投擲で触手をぶった切った。口あるいは砲門のような器官に対してはそこらじゅうに漂う免疫細胞をつかんでは穴のような部分にめがけて投げつけた。スポッという心地いい音とともに蒼に投げられた免疫細胞たちは口あるいは砲門のような器官の穴に突っ込んだ!これでフジツボムの攻撃を完封したのだ!
その後、免疫細胞たちはフジツボムを取り囲んだ。また、山崎先生から通信が入った。
「免疫細胞たちが抑えてる間にフジツボムの根元に接近して慎重に切れ込みをいれて根っこをひっぺ剥がしてください!あとは私の方で切除手術でフジツボムを取り除きます!いいですね!」
「はい!よろしくお願いします!」
蒼は急いでフジツボムの根元に接近した。 すぐさま少し大きめのメスを取り出しゆっくりと、丁寧丁寧丁寧に囲むように切れ込みをいれた。そうすると赤黒い不気味な根っこが見えた。その根っこは神経と絡まってる状態だ。蒼は精神を集中して丁寧丁寧丁寧にほどいていく。
そんな地道な作業は2~3時間かかったそうだ。
「こちら蒼、根っこ的なのと神経の分離に成功しました!これより帰還します。」
「いや、本当にありがとう。あとは我々に任せてください。」
「はい、こちらこそ!」
そういった後、すぐさま転移結晶でワープして体内から脱出し、シャーレの上へ転移した。あとは元の大きさに戻るのを待つだけだ。ただし、どんな方法で元の大きさに戻すかというと・・・・見当つかないようだった。
山崎先生は蒼が体内から脱出したのを確認するとすぐさま切除手術を行った。その様子は医療ドラマでよく見かけるアレみたいな感じそのものだった。
数時間後、無事に手術完了したそうだ。あとは2~3日安静にすれば冬花は退院できるそうだ。
ただ、肝心なことを忘れていた。そう、蒼を元の大きさに戻す方法である。サヨリはぐったりした様子でそのことについて悩んていた・・・・・・。




